核硬化症は水晶体の老化現象で、中年以降の犬に比較的よく認められる。水晶体の核が硬化することにより、若いころと比較して黒目が青白く見えることが主訴で来院することが多い。
核硬化症は予防法がなく、また、治療法もない。しかし、ある程度まで効果が進行するとそれ以上進むことはなく、この核硬化症によって視覚が障害されることはない。老化現象の一環である。
それに対して白内障は種々の原因で起こる水晶体の疾患である。水晶体の中心に起きるとは限らないので、白内障の有無を評価する際には散瞳処置が必須となる。
実績詳細
犬の核硬化症(非病変)
種類 | チワワ |
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年齢 | 8 |
診療科目 | 眼科 |
症状 | 眼が白くなってきた。白内障の検査をしてほしい |
症状の概要
検査結果
肉眼所見上、両目の水晶体が青白く見えていた。
白内障を確認するため、散瞳処置を行ってからスリットランプ検査を行った。
右目の肉眼所見
水晶体の角硬化が認められる。(右目)
左目の肉眼所見
右目と同様に角硬化が認められる。
診断:両目:核硬化症
治療方法
治療なし
治療・術後経過
硬化の進行も認められず、経過良好
担当医:白井 顕治
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