結晶状角膜混濁は、角膜ジストロフィー・脂質角膜症・角膜変性症に分けられ、いずれも猫にはまれな病気です。今回診断された角膜ジストロフィーは、典型的には両目に左右対称に発症し、痛みを伴いません。遺伝的な原因であることが知られており、白い沈着物はコレステロールやリン脂質、脂肪酸などです。
角膜ジストルフィーは治療対象にならないことが多く、点眼治療にもほとんど反応しません(反応したとしたら、別の病気であった可能性が高いです)。時に結晶沈着部位がはがれて強い痛みを呈することが有るため、定期健診を行って経過を観察していきましょう。
実績詳細
犬の結晶状角膜混濁:角膜ジストロフィー
種類 | コリー |
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年齢 | 4 |
診療科目 | 眼科 |
症状 | 眼の真ん中が白くなってる |
症状の概要
検査結果
検眼の結果、結晶状の白色沈着物が両目のそれぞれ中央に認められ、その程度は左右対称でした。また、スリットランプ検査の結果、角膜の表層に沈着していることがわかりました。
以上より、遺伝性の角膜ジストロフィーと診断しました。
治療方法
現在角膜に障害をきたしていないため、治療対象ではないと判断し、治療は行っていない。
また、一部の報告では低脂肪食により進行が抑制できることが報告されているため、食事療法を提案した。
治療・術後経過
定期健診中であるが、現在安定している。
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