緑内障は眼圧上昇に伴う視神経や網膜に障害が生じる病気です。初期緑内障は発生から48時間以内の緑内障の事を指し、この時期に治療を開始し、眼圧をコントロールできれば視覚を回復させることができますが、それを過ぎた慢性期の緑内障に至った場合には、QOLを考えた、外見上の問題や目自体が大きくなって瞬きがうまくできなくなることによって角膜が障害されることを回避することが治療の目標となります。
また、原発性緑内障の場合、片方の目が緑内障になった後に、残りの正常眼も緑内障になっていく確率が高い事が分かっています。片目が原発性緑内障と診断された場合には、両目の治療を開始しましょう。
実績詳細
犬の緑内障
種類 | 柴犬 |
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年齢 | 5 |
診療科目 | 眼科 |
症状 | 数日前から眼の大きさが違う、眼をかなり痛がる セカンドオピニオン |
症状の概要
検査結果
身体所見の結果、右眼球が左眼球と比較して大きいことが分かった。また、眼圧を測った結果、右目の眼圧の異常高値が認められた。その他、角膜の外傷や涙液量に異常は認められなかった。
スリットランプによる眼内検査においてはブドウ膜炎は認められず、また、検眼の結果、解放隅角緑内障と診断された。
また、発症時期と視神経乳頭の観察の結果より、すでに視覚は消失している慢性緑内障と診断された。
治療方法
内科療法と義眼を挿入する外科療法を提示させていただきましたが、飼い主様の選択により点眼による内科治療を行いました。
眼圧効果剤や消炎剤の点眼を両目に点眼しつつ、定期的に眼圧測定を行っています。
治療・術後経過
現在、点眼療法によって経過を観察しています。角膜障害はありません。
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