くしゃみという症状の多くは、呼吸器科の症状のように感じられると思います。しかし、来院されるワンちゃんを調べてみると、実際には歯科疾患である場合が多々あります。
口の中は麻酔をかけていない、起きている間には詳細に調べることは難しいのですが、角度をつけてレントゲンを撮影するなどの方法もあります。歯科疾患の診断については、麻酔をかけてから口腔内探査及び歯科レントゲンを撮影した後に行われます。
1~2回ほど通院しても治らないくしゃみは、しっかりと診断・治療を行う必要があります。当院にご相談ください。
実績詳細
犬歯の根尖周囲膿瘍の口腔外科治療
種類 | ミニチュア・ダックスフント |
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年齢 | 11 |
診療科目 | 歯科 |
症状 | くしゃみがでる |
症状の概要
検査結果
問診および身体検査所見の結果、歯周病及び根尖周囲膿瘍によるくしゃみの誘発が強く疑われた。全身麻酔後に口腔内検査及び歯科レントゲンを撮影した結果、上顎左犬歯内側に鼻腔に通じる歯周ポケットを確認。この歯周病の刺激によりくしゃみが誘発されつぃると判断した。
治療方法
左上顎犬歯の抜糸及び口腔粘膜フラップを利用した抜歯溝の閉鎖を行った。
犬歯抜糸処置中
抜歯後、歯根から大量の膿が排出されたため、洗浄を行っている。
縫合後
肺炎予防のため、処置当日及び翌日にネブライザー処置を行った。
また、抗生剤の全身投与を行った。
食事は術後一週間は缶詰もしくはふやかしたドライフードを給餌し、その後ゆっくりと通常の食事に戻していった。
治療・術後経過
良好。
術後14日後には進んでドライフードを食べており、くしゃみもなく、術部からの出血や癒合不全も認められなかった。
治療担当医:白井 顕治
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