感染による膿瘍はある程度の大きさ以上になると元気が無くなったり熱が出たりして、全身に影響を及ぼします。感染症に対する治療は第一に抗生剤による内科療法を選択しますが、細菌感染を慢性化させるような状況がある場合には消毒~局所切除などの外科処置が必要になる場合もあります。
実績詳細
猫の化膿創の治療(手術)
検査結果
身体検査上、発熱しており、食欲が低下していた。
背部に大きな膿瘍があり、症例は主に外で飼育していることから、ねこ同士のけんかによってできた傷から感染し、悪化したと考えられた。
診断:背部膿瘍
治療方法
普段の生活上、抗生剤による治療が行えないということだったので、外科的に膿瘍部を摘出することとした。
膿瘍は一部脊椎にも到達しており、また、水平方向にも非常に広く分布していたため、術後に感染症が再発しないように広範囲に切除を行った。
また、術中には抗生剤の輸液を行うことにより術中に感染が拡大しないよう配慮した
術前
切除後
膿瘍は残存していない。
十分な術野消毒後に閉創過程に入った
術創が広範なためフラップを形成する
第一縫合
第二縫合
手術終了
治療・術後経過
術創は感染も起きず、良好に治癒した。
経過良好
担当医:白井顕治
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