膀胱炎は感染性・腫瘍性・先天的奇形・結石性・腹圧上昇など様々な原因で起こります。膀胱炎の主な症状としては頻尿や血尿ですが、わんちゃんやネコちゃんは人と比較しても腹腔内の疼痛に対して無症状で過ごす期間が長いため、注意が必要です。対症療法に反応しない場合や繰り返す場合には診断のため検査を実施しましょう。
実績詳細
猫の結石性膀胱炎
種類 | ネコ |
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年齢 | 2 |
診療科目 | 泌尿器科 |
症状 | トイレに何度も行く |
症状の概要
検査結果
元気食欲に問題はなかった。また、触診では腹部に軽度の不快感を示していた。
稟告より尿は回数は多くなったが、出てはいるということで、症状は尿道閉塞ではなく頻尿であると判断した。
頻尿は主に膀胱炎による症状であることが多いため、膀胱炎の原因を調べるために腹部超音波検査を実施した。
腹部超音波検査では膀胱内に直径3mmほどの結石が確認されたた。左右の腎臓には腎結石は認められなかった。
また、腹腔内のその他の臓器に異常は認めれられなかった。
診断
結石性膀胱炎
追加の尿検査において、pHや沈渣を精査したところ膀胱内の主結石成分はシュウ酸カルシウムである疑いが強かった。
治療方法
食事療法による結石の増大防止と、症状が出ているときのみ消炎剤と抗生剤の内服を行い、経過観察することとした。
治療・術後経過
治療開始後3日程度で症状は改善された。
今後、定期的に尿検査や超音波検査を行い膀胱内の様子を観察していく。
担当医:白井 顕治
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