猫の泌尿器の結石症は近年増加傾向にあります。理由として、まずは医療機械の制度上昇により発見自体が多くなったという事と、食性の変化や運動量の低下などにより発生自体も増えているようです。
結石は存在する場所によって、腎結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石と名称を変えます。膀胱に結石があったとしても、それが膀胱で形成されたのか、腎臓で形成されたものが尿管を通って膀胱まで落ちてきたのかは判断が難しいことが多いです。
実績詳細
猫の膀胱内結石の摘出
種類 | マンチカン |
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年齢 | 12才 |
診療科目 | 軟部外科・整形外科 泌尿器科 |
症状 | おしっこが出ない。トイレに何度も通う |
症状の概要
検査結果
精査の結果、症例の膀胱は過拡張しており、尿路閉塞を起こしていると診断された。
また、レントゲン写真において尿道及び膀胱内に複数の結石が認められたため、膀胱結石による尿道閉塞と診断した。
治療方法
今回の症例のように明確に閉塞する原因物質が存在する場合には、閉塞が再発する可能性が高いため、ご家族と相談した結果手術を行い結石を摘出することとした。
治療・術後経過
下腹部を正中切開して暴行を露出する
膀胱内から結石を摘出した
今回は0.3~1.5mm程度の微細な結石が多数えられた。
縫合し、手術終了とした。
結石は成分解析に提出し、
シュウ酸カルシウム90%
リン酸カルシウム10%
であった。
現在再発予防のために結石予防系の療法食を摂りつつ経過観察中
担当医・執刀医:白井顕治
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