誤嚥の中には、食べ物がつまる場合と、食べ物でないものを食べってしまった場合があります。今回の症例は、食べ物を食べて、それが胃内まで到達できなかった誤嚥症例を紹介します。
実績詳細
異物誤嚥ーリンゴ
検査結果
飼い主様の問診より、リンゴを食べた後に明らかな変化があったことから、リンゴを詰まらせてしまった可能性を疑う。
レントゲン検査
レントゲン検査では、心臓後部、後大静脈上部に白い陰影が認められる。
大きさや形状から言ってもリンゴと考えられる。
リンゴを誤嚥した別症例でバリウム検査を行ったレントゲン写真
食道後方にリンゴとみられるバリウム充填欠損像がはっきりと写っている。
治療方法
さらに確定診断を行いたい場合には、バリウム検査も有用ではあるが、閉塞解除を早くしてあげたいということで内視鏡下食道内異物の胃内追送を行った。
内視鏡下追送
食道内にリンゴを確認
追送後の食道
食道粘膜に充血および、びらんが認められる。
食道炎になっているため、食道粘膜保護材と胃酸分泌抑制剤を処方した。
治療・術後経過
良好
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