結膜(主に眼の白目の部分など)に形成されるでき物には、良性から悪性まで様々な腫瘍である可能性があります。今回のような部分切除で経過が良好なものから、場合によっては眼球摘出などの積極的な外科処置が必要となることがあるため、眼にできものができた場合には組織検査や眼エコー検査を行う必要があります。
実績詳細
結膜に形成された乳頭腫
検査結果
症例は元気活発で、外見上異常は認められなかった。
左眼、結膜の吻側(鼻側)に直径2mmほどの、ピンク色の腫瘤を認めた。
本人は子の腫瘤を気にしておらず、その他の眼科検査において異常は認められなかった。
治療方法
腫瘤は結膜由来であるため、治療方針を決める上で、眼に表面麻酔をかけ、切除生検を行った。
右が生検後。腫瘤はほぼ切除された。
切除した腫瘤を病理組織検査にだし、その結果によって経過観察か拡大切除手術にするかを決めることとした。
治療・術後経過
病理組織検査結果ーーーーーーーーーーーーーーーーー
採取された結膜の腫瘤は、乳頭腫と診断されます。腫瘍は乳頭状に増殖しており、明らかな悪性所見は認められません。浸潤性や悪性所見は確認できないことから、局所の切除により予後は良好と考えられます。
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組織検査結果を受け、経過観察とした。
経過良好
担当医:白井 顕治
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