猫は糸を舌でなめながら飲み込んでいってしまうことがあり、針に糸を付けたままにして針山に指しておくと、今回のように糸と縫い針を併せて誤嚥してしまうことがある。
異物は胃内であれば内視鏡下で摘出することができるが、今回のケースのように小腸まで進んでしまった場合には開腹して摘出する必要がある。
実績詳細
縫い針を誤嚥した猫の手術
種類 | 雑種猫 |
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年齢 | 0 |
診療科目 | 軟部外科・整形外科 |
症状 | 糸のついた縫い針を飲み込んでしまった。 |
症状の概要
検査結果
ご家族は糸を飲み込む瞬間を確認している。
腹部を視診したところ、腹部の一部に過度にグルーミングをした跡があり、腹痛を呈している可能性が示唆された。
レントゲン検査を実施したところ、胃内に縫い針が確認された。
診断:縫い針および糸の誤嚥
治療方法
診断時には胃内に針が存在していたため、内視鏡下で摘出しようかと考えていたが、手術直前のレントゲンでは針は小腸へ進行していたため、開腹で摘出する方法へ変更した。
開腹し、回盲部に針を確認
小切開を加えて針および糸を慎重に摘出した
縫合後
摘出された縫い針と糸
治療・術後経過
経過は非常に良好であり、術後翌日から食事を自ら食べていた。
担当医:白井 顕治、白井 義昭
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