落葉状天疱瘡は自らの皮膚の細胞に対して免疫系の細胞が攻撃をしてしまう、免疫介在性疾患の一種である。体表及び皮膚粘膜移行部に発生し、外見上の特徴から本疾患を疑い、確定診断を行うためには皮膚生検が必要となる。
実績詳細
落葉状天疱瘡疑いのチワワ
検査結果
症例は顔面や肉球をはじめ、体表の複数個所にかゆみを伴うびらんが形成されていた。
メラニン色素が脱落し、皮膚粘膜移行部にびらん性の病変が認められるため、落葉状天疱瘡を疑った。
ご家族と相談し、診断のための皮膚生検ではなく、試験的にステロイド剤を使用して反応を見ることとなった。
治療方法
治療開始3週間後、脱色したメラニン色素はそのままであったが、びらん性病変は消失し、かゆみや感染は顕著に改善された。
治療・術後経過
今後はステロイド剤を漸減していき、非ステロイド系薬剤を使用しながら経過を観察していくこととした。
現在経過観察中
担当医:白井 顕治
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