実績詳細

雑種犬の逆くしゃみ

種類 ポメラニアン×柴ミックス
年齢 1才
診療科目 呼吸・循環器科 
症状 くしゃみと逆くしゃみが1週間前から出る

症状の概要

逆くしゃみは小型犬やトイ種に多い症状で、通常のくしゃみは鼻から空気を排出するのに対して、逆くしゃみは息を吸いながらズーズーという音を出す症状である。

通常は症状は進行しないが、進行する場合や悪化する場合、また、中年齢になってから発生したり悪化した場合には精査が必要と考えられます。

検査結果

診察室内での症状はなかったものの、ご持参いただいた動画より逆くしゃみ様の症状が認められた。問診と身体検査より、感染性もしくは異物性鼻炎を疑った。

 

【逆くしゃみの動画】

https://youtube.com/shorts/5I6VB2lqq20?feature=share

 

 

治療方法

頭部レントゲン検査を実施しようとしたが、本人の非常に怖がりな性格を鑑みて飼い主様と相談した結果、試験的に治療を実施することとした。
抗生剤と粘液溶解剤および点鼻薬を処方した。

治療・術後経過

7日後の診察にて、点鼻はあまりできなかったとの事だったが、症状は改善傾向にあったため、粘液溶解剤のみ内服を続けることとした。初診より22日後症状はほとんど見られなくなったため、治療終了とした。尚、再発するようであれば、異物の可能性も疑って全身麻酔下での鼻腔洗浄も検討していく予定ではあるが、初診時より2ヶ月経過時点で症状は認められていないため、現在は経過観察中である。

 

担当医:吉川 未紗

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