猫の乳腺に形成された腫瘍は、悪性の乳腺腺癌である可能性が高いことが知られている。両性の乳腺腫瘍や乳腺過形成も乳腺癌の全病変と言われているため注意が必要ではあるが、本症例のように腫瘍ではない可能性も存在するため、発見した場合にはきちんと検査を行うことが重要である。
実績詳細
雑種猫の子宮蓄膿症と乳管拡張
検査結果
観察したところ、陰部が膿で汚れていたということと、未避妊メスであることから、子宮蓄膿症の存在を疑った
超音波およびレントゲン検査において、子宮蓄膿症であることが確認されたため、手術を実施することとなった。
また、乳腺部に腫瘤下形成されていたため、合わせて拡大切除生検を実施することとした。
治療方法
摘出された拡張した子宮
乳腺部のしこり
治療・術後経過
ご家族と相談した結果、乳腺部腫瘤のみ病理組織検査を行うこととなった。
ーーー以下病理検査ーーー
検索した右第3乳腺の組織では、乳管の拡張が起こっており、このような部位が腫瘤として触知されたと考えられます。腫瘍性の病変は認められず、今回の切除により予後は良好と考えられます。
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腫瘍性病変ではなかったため、予後は良好と判断した。
経過良好
担当医・執刀医:白井 顕治
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