眼球内に発生することの多い腫瘍としてはメラノーマやリンパ腫などが挙げられる。
流涙や羞明、眼を気にするようなそぶりがあった場合には、通常多くの場合は角膜の外傷や結膜炎によるものであるが、中には腫瘍によって目に違和感を感じていることもある。
注意深く観察し、適切に診断と治療を行うことが重要といえる。
実績詳細
雑種猫の眼球に形成された悪性黒色腫(メラノーマ)
種類 | 雑種猫 |
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年齢 | 12歳 |
診療科目 | 眼科 腫瘍科 |
症状 | 眼が腫れている |
症状の概要
検査結果
症例は左目が腫脹していることを主訴に来院した。
精査を行ったところ、眼球内に腫瘍性病変が確認されたため、左目の眼球摘出を実施することとなった。
治療方法
摘出手術後
治療・術後経過
ーーー以下病理組織検査所見ーーー
摘出された左眼球では、メラニン色素を有する非上皮性腫瘍が形成されており、悪性黒色腫と診断されます。
腫瘍は眼球内に限局しており、マージン部や脈管内に腫瘍性の病変は認められません。摘出状態は良好と考えられますが、悪性の腫瘍であることから、引き続き、経過観察をお勧めします。
術後14日
術創は良好に治癒しており、現在経過観察中である。
担当医・執刀医:白井 顕治
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