猫に発生する肥満細胞腫は、脾臓型と皮膚型に分かれ、皮膚型は比較的悪性度は低い傾向にある。ただし、多発することや強いかゆみを伴うこともある。また、時に転移することも知られているため、診断を行い適切な治療を行うことが重要である。
実績詳細
雑種猫の肉球に形成された肥満細胞腫
検査結果
症例は8か月前から肉球が腫れており、他院において正確な診断が得られなかったためセカンドオピニオンとして来院した。
検査を行う目的で腫瘤部の細胞診を実施した。
--以下細胞診所見ーー
多数の肥満細胞が集塊状に得られていることから、肥満細胞腫と考えられます。臨床所見からは浮腫が繰り返し起こっている可能性がありますが、体表に発生する猫の肥満細胞腫は基本的に悪性度が低く、強い細胞異型性は認められません。
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治療方法
細胞診所見より、指端に形成された低悪性度の肥満細胞腫であることが診断された。
治療・術後経過
ご家族と相談し、積極的な外科療法やステロイド剤や化学療法は希望されていないということだったため、現在経過観察中。
担当医:白井 顕治
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