実績詳細

16歳のトイプードルの子宮蓄膿症と乳腺腫瘍の手術

種類 トイプードル
年齢 16歳
診療科目 軟部外科・整形外科 
症状 元気と食欲がない、陰部から排膿している

症状の概要

症例が高齢である場合、手術を行うかどうかという話が必ず出ます。学説的な言い方をすれば、手術のリスクについては、高齢のほうが高いですが、手術リスクが低い若年例の時には、手術が必要となる病気になることは多くありません。年齢であきらめるのではなく、麻酔前検査を実施して、クリアするようであれば、積極的に手術をするという選択肢もあることを知っておくことは、重要である。

検査結果

症例は16歳の高齢のトイプードルである。

陰部から排膿が認められたため、子宮蓄膿症を疑い、スクリーニング検査を実施した。

 

 

予測の通りに、子宮蓄膿症が確認された。また、左右最後乳腺部に腫瘤が確認された。

治療方法

高齢ではあるが、スクリーニング検査の結果、特に腎機能や肝機能に異常が認められないことから、ご家族と相談し、手術を行うこととなった。

 

拡張した子宮

 

左右の最後乳腺を摘出した。

 

 

病理検査はご家族の希望により実施しなかった。

 

治療・術後経過

術後8日、抜糸を行い治療終了とした。

 

症例は術前と比較して元気活発になり、食欲も良好ということだった。

 

 

経過良好

 

 

担当医・執刀医:白井 顕治

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