股関節脱臼は転んでしまったり交通事故や落下などによって大腿骨骨頭が骨盤の寛骨臼から外れてしまっている状態になります。股関節形成不全やホルモン疾患などの基礎疾患がある場合は何気ない日常の生活の中でも外れてしまうことがあります。
症状としては痛いので足を上げてしまうことが多く、特徴的な足の揚げ方をすることが多いです。
治療法としては手術を行わずに関節を入れて包帯で固定するやり方と手術する方法がありますが、どのように治療していくかは、その仔の状態や性格を見て決めていくこととなります。
実績詳細
MIX犬の股関節脱臼
種類 | MIX犬 |
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年齢 | 9歳 |
診療科目 | 軟部外科・整形外科 |
症状 | じっとしている。左後ろ足を上げている。 |
症状の概要
検査結果
診察時、症例は左後肢を完全に挙上しており、触診上で左股関節の脱臼を疑った。
レントゲン検査において、左股関節の頭背側方向への脱臼を認めた。
治療方法
麻酔下で股関節を非観血的に整復し包帯によって固定したが、数日後に再脱臼したため、ご家族と相談したうえで大腿骨頭切除を実施することとなった。
治療・術後経過
術後のレントゲン写真
手術翌日より患肢をついて歩行していたため、術後3日後に退院とした。
術後2カ月で大腿部の筋肉量の増加が認められ、歩行歩様も違和感なく順調な経過をたどっている。
現在経過観察中
担当医・執刀医:清水 健
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