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📌 お迎え直後の子犬の咳、放っておいて大丈夫?
新しく家族に迎えたばかりの子犬が咳をすると、
「少し様子を見て大丈夫かな?」と不安になる方が多いです。
お迎え直後は、移動や環境の変化のストレスで
一時的に咳をする子犬もいますが、
中にはウイルスや細菌感染が原因であることもあります。
📌 子犬の咳のよくある原因
子犬の咳の原因として多いのは、
ペットショップなどで集団生活をしていた際にかかりやすい
「ケンネルコフ(犬伝染性気管気管支炎)」です。
ほかにも、寄生虫感染(回虫など)や、
一時的な気管支炎が隠れていることもあります。
元気があっても咳が続く場合は、
早めに原因を確かめておくと安心です。
📌 家で様子を見るときのポイント
咳が出ていても、子犬が元気で食欲がある場合は、
慌てる必要はありません。
ただし、
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咳の頻度が多くなっていないか
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咳をすると吐き戻しがあるか
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呼吸が苦しそうではないか
をよく観察しておきましょう。
📌 こんな咳はすぐに動物病院へ
子犬は体力が少ないため、
放置していると肺炎などに進行することがあります。
以下のような症状があれば、
迷わず動物病院へご相談ください。
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咳が何日も止まらない
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咳と一緒に吐く
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食欲が落ちて元気がない
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呼吸が荒く苦しそう
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鼻水やくしゃみがひどくなる
📌 当院で実際にあった症例
ペットショップでお迎えした子犬が咳が止まらず、当院で検査を行った結果ケンネルコフと診断され、抗生剤治療で症状が改善しました。
📌 まとめ|心配なときはお気軽にご相談ください
子犬の咳は原因によっては放っておくと重症化することがあります。
当院では、
お迎え後の子犬の体調管理や検査も行っていますので、
少しでも心配なときはお気軽にご相談ください。
著者プロフィール
白井顕治(しらい けんじ)院長
獣医師、医学博士
日本動物病院協会(JAHA)獣医内科認定医・獣医外科認定医・獣医総合臨床認定医
お迎えしたばかりの子犬の咳は、診療でとても多いご相談のひとつです。
飼い主さんの不安を減らせるよう、原因を正確に見つけて早めに治療することを心がけています。
当院は日本動物病院協会(JAHA)から認定を受けている動物病院です。
当院は国際ねこ医学会(isfm)よりキャットフレンドリーゴールド認定を受けている病院です。