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狂犬病とは
狂犬病とは、ウイルス感染によって発生する疾患で、日本は清浄国ですが、世界各国で発生が認められています。
狂犬病清浄国は日本以外にはオーストラリア、ニュージーランドなどの11か国のみで、その他の200を超える国や地域で発生しています。
狂犬病清浄国ということは、とても貴重な場所であるといえます。
日本における狂犬病予防法
昭和25年に公布された法律です。
詳しくはリンクをどうぞ(狂犬病予防法)
いくつかの重要な点をピックアップすると、
・犬の所有者は、市町村長に登録をしなければならない
・交付された鑑札を犬につけなければならない
・所有者は年に一回予防注射を受けさせなければならない
・注射済票も犬につけておかなければならない
狂犬病予防注射を受けられる場所は?
各動物病院または集合注射によって受けることができます。
地域によっては集合注射というものが存在せず、各動物病院で接種するのみという地域もあるようです。
当院の所在地である千葉県佐倉市は、集合注射も開催しています。
集合注射の日時は?
市町村のHPなどで情報が公開されています。
動物病院で接種することのメリットは?
注射時のペットの保定を看護師さんなどのスタッフに依頼できる。
普段その仔を診療している獣医師が接種してくれるため、ワクチン接種による危険性などを予知しやすく、また、より適切に「接種を推奨しない」という判断も下すことができることが期待されます。
また、集合注射ではたくさんのワンちゃんが一か所に集まるため、他のワンちゃんが苦手な仔は怖がったり興奮したりしてしまう可能性があります。動物病院では診察室で1頭ずつワクチン接種できるというメリットもあります。
集合注射のメリットは?
、動物病院そのものに行く習慣が無かったり、遠かったり、動物病院に行くと非常に暴れてしまうような性格のワンちゃんの場合には、近所の公園で受けることのできる集合注射の方が総合的に判断してその仔に合っているといえることもあります。
まとめ
いずれにせよ、清浄国という状況を維持するためにも、ワクチン接種率は一定以上に保ち続けることが非常に重要と考えられています。
ワンちゃんを飼育している場合には、届け出と狂犬病予防接種をきちんと受けましょう。
著者プロフィール
白井顕治(しらい けんじ)院長
獣医師、医学博士
日本動物病院協会(JAHA)獣医内科認定医・獣医外科認定医・獣医総合臨床認定医
千葉県で代々続く獣医師の家系に生まれ、動物に囲まれて育って、獣医師になりました。「不安をなくす診療」を心がけて診療にあたるとともに、学会参加や後継の育成を行っています。
当院は日本動物病院協会(JAHA)から認定を受けている動物病院です。
当院は国際ねこ医学会(isfm)よりキャットフレンドリーゴールド認定を受けている病院です。