佐倉しらい動物病院ブログ

【現役獣医師が伝える】良い病院の選び方!

このページでは、良い動物病院の選び方についての情報を記載していきます。

目次

1はじめに

2立地について

3建物・設備について

   3-a建物自体について

   3-b駐車場について

   3-c入口について

   3-d待合室について

   3-e受付について

   3-f診察室について

4診療受付時間について

   4-a午前と午後の診療受付時間について

   4-b予約診療について

   4-cお昼休憩時間について

   4-d日中の急患について

   4-e夜間救急について

5診療対象動物について

   5-a犬・猫

   5-bエキゾチックアニマル

   5-c野良猫・野生動物

6診察について

   6-a獣医師について

   6-b獣医師の人柄について

   6-c獣医師の知識・技術・資格について

   6-dペットの取り扱いについて

   6-e診療科について

   6-fインフォームドコンセントについて

   6-gセカンドオピニオンについて

   6-h行われる検査・治療について

   6-i定期検診について

   6-j二次診療施設への紹介について

7入院について

   7-a入院のインフォームドコンセントについて

   7-b手術について

   7-c入院設備について

   7-d入院中の看護について

   7-e入院中の面会について

   7-f退院へ向けて

   7-g退院後について

8費用について

9お教室やイベントについて

10里親募集について

11評判について

   11-aネット上の口コミについて

   11-b近くの飼い主様のおすすめについて

   11-cホームページを見る

   11-dホームドクターの重要性について

12終わりに

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1、はじめに

こんにちは、獣医師の白井顕治です。

「いい」動物病院の「いい」とは、そもそも人の価値観によって判断基準が異なる部分ですので、誰にとっても「いい」動物病院というのはあり得ないことだと思います。(極端な例ではありますが、「まさに完璧!」と思う病院が東京にあったとしても、立地という点からは沖縄や北海道の飼い主様にとっていい病院とは言えませんよね?)

しかし、「人によるよね!」と言って評価基準があいまいである点でもあると思いますので、この記事では、私が獣医師として、それからいち飼い主として感じる動物病院の選び方を書いていきたいと思いますので、皆さんもぜひ参考にしてみてくださいね。

ちなみに、私自身もたくさんのペットを今も、そして今までも飼育しており、ペットへの精神的な依存が非常に強いタイプではあります。とても大切に思っているし、それがぞんざいに扱われた時には怒りという言葉では済まない感情がぶわっと巻き起こったりして自制をするのが大変です。だからこそ、もし自分が飼い主側だったら…と、いつも考えながら診療を行っているので、この記事は決して獣医師が動物病院本位で書いているものではないよ、というように受け止めてもらえたらうれしいです。

例として出す医院の写真にほかの医院の写真を出すわけにはいきませんので、例に挙げているのはあくまで私の病院のものを出させていただいております。別に当院を推しているとかではなく、例示できるのが当院のみ…という事です。「当院にはないけど、こういうのはとてもいいよね!」という例で他院の取り組みを文章で紹介することもしようと思います。こういう記事の中には「だからうちがいい病院です。ぜひ来てください。」みたいに誘導することもあると思いますけど、そういうことが目的の記事ではありません。実際に、例えば私の病院をいい動物病院!と思っていただいたとしても、前述のように北海道に住んでいたりしたら、もう私の病院に通うことは実質不可能ですよね?今はインターネットが本当に身近にある存在なので、日本中でこの記事が読まれる可能性があると思います。そういう時に、皆さんの近くの病院の中で、皆さんそれぞれにとっての「いい動物病院」を探す手助けになれば本当にうれしいなと思っています。

2、立地について

これはいろいろなサイトにも書いてあるとは思いますが、やはり近いというのは重要なポイントです。どんなに良い病院であったとしても、あまりにも遠いところにある病院に通うことは現実的な話ではありません。特に動物病院に行くときにペットが病気の際などは、その移動時間も短いに越したことはありません。

ただし、一番近くが一番いいという短絡的なものではありませんので、個人的には交通状況にもよりますが、車であれば10~15分圏内、または家から直径3km圏内程度がいい動物病院を探す距離でないかなと思います。

これは、車が運転できるかどうかや、自宅が駅からすごく近いので電車で通院できるなど、それぞれの飼い主様によっても変わる因子だと思いますので、ご自身の状況に合わせて考慮してみてください。

例として、実際に当院に通われている方を解析してみますと、おおよそ半径3km圏内で全飼い主様の60%、直径5km圏内にすると85%ほどの飼い主様となります。当院はエキゾチック診療(※1)なども行い他市・他県からの飼い主様も少し多めなので、犬猫が主な診療対象の動物病院であれば5km圏内で90%を超すと考えられます。

また、当・佐倉医院はJR佐倉駅から徒歩2分なので、電車が使いやすい立地に住んでいる方は、電車でいらっしゃることもよくあります。車で運転をしている時よりも電車のほうがペットに注意を向けられるので、良いと判断される飼い主様も多いようで、それは一つのいい点だなと思います。

3、建物・設備について

建物や設備については、特に飼い主様に関係する建物の構造や診察室までの作りについて記載させていただきます。それより奥のレントゲン室やスタッフルームは、病院選びにはあまり関係ないかな…?と思いますので割愛いたします。

3-a、建物自体について

まず建物自体についてですが、これは都内などの限られた立地にある場合には仕方のないケースもあると思いますが、個人的には建物の1階に入り口があり、動物が階段で2階に上がったりする必要がない作りの方がいいなと思います。というのも、体重が3kg位の小さなワンちゃんネコちゃんであれば、抱っこして階段の上まで運ぶのは簡単なのですが、40kgとかの大型犬になってくると、ちょっと厳しいです。また、そういった大型犬は年を取ると関節炎なども患い、自立歩行が難しいケースもあります。そういう観点から、1階に入口があって階を移動するようなことがない方が良いのではないかと記載しました。

ただし、この項目については、自身の飼われているペットが小型のもので運ぶのに苦労が無い場合では「入口までに階段がある病院が良くない」という事は無いと思います。私の診療している佐倉市は、都内では飼えないけど、ちょっと田舎だからこそ飼える超大型犬の診療も割と多いので、より大型犬の方の気持ちを意識してしまう所があります。また、2階などでも、エレベーターを利用することにより簡単に上階に行ける場合には、問題ないと思います。

都内で診療している友人の獣医師に聴いたところ、やはり当院では大型・超大型犬の診療の比率は多めの様子でした。

佐倉医院は一階のテナントに入っています。

まったく関係のない話ですが、夜はこんな感じで光ります。

3-b、駐車場について

半数以上のご家庭で、動物病院にペットを連れてきて診察を受診されるのは、そのお家のお母さんです。女性の方の場合には運転がちょっと不慣れという方も少なくないため、駐車場スペースや台数にゆとりがあるのは嬉しいですよね。私もだだっ広い駐車場のコンビニとか好きです。

ただ、これも立地や資金的な問題で多くの駐車場台数を保有できない事情がある動物病院は多いと思います(当院だけではないと信じたい)。

3-c、入口について

入り口については重要なところがあります!自動ドアです!これはあると便利です。大型犬でなくても、キャリーケースを持ちながら押扉やひき扉、スライド式扉は開けにくいです。特に2つキャリーケースを持っていると、扉と絡まってしまう飼い主様がよくいます。なので、扉は自動ドアが、私は好きです。感応式ではなくボタン式にすればワンちゃんの飛び出し事故も予防する効果がありますし、押扉だからって絶対に飛び出さないとはなりません。誰かが開いた隙間から出てしまう可能性はゼロではありませんからね。メリットとデメリットで考えると、自動ドア推しです。

また、飛び出しを防止する効果のある構造として、風除室がある病院もありますね。これも敷地や建ぺい率に余裕があればぜひあるとよい構造なのですが、残念ながら風除室は当院にはありません。

まとめると、犬(大型・小型・複数頭数飼育の方)・猫(複数頭数飼育の方)・エキゾチックアニマル(ケージごと来院される方)が出入りしやすい入口がいいと思います。

3-d、待合室について

待合室は、文字通り待つ部屋なので、待ちやすい構造が良いですね。ある程度椅子があり、雑誌やサンプルフードがおいてあったり、個人的には企業の作成したものというよりスタッフの手作りの掲示物や自己紹介があったりするととても暇つぶしになります。

飼い主様がくつろげると、ペットもくつろげます。あまり狭いとワンチャン同士でケンカが起きてしまったりすることもあるので、少しスペースにゆとりがあったり、外でも待てるスペースがあったり、最近の病院では院内の一部にドッグランがあるところもありますね(当院にはないですが、すごいなあと思って見ています)。待つ時間が苦痛にならない工夫があるととても嬉しいんじゃないかなと思います。

敷地に余裕がある病院では、猫専用待合や犬専用待合など動物種ごとに待合が独立していることもあります。独立まではいかなくても、この柱を境に右側は~というように分けてるような病院もあると思います。確かに猫ちゃんお近くでずっと吠えているわんちゃんがいると猫ちゃん的にはかなりストレスを感じてしまいますので、少なくとも離れられる場所があるとうれしいと思います。

当院では猫と犬は完全に分かれてはいませんが、ちょっと神経質な猫ちゃんであったり、やや、やんちゃな性格のワンちゃんが同席する場合には、呼び出しフォンをお渡ししてお車で待っていただいたり、使用していない診察室を待合代わりに使用してもらうなどの工夫をその都度行っています。

また、こちらも個人的見解ですが、重要視しているのは匂いですね。混雑時にある程度の頭数のわんちゃんがいると、ペットのにおいになってしまうのは仕方のない事なのです。しかし、いつもくさい動物病院は私の中ではNGです。そんな病院あるの?って思うかもしれません。ありますよ。たくさん。わたしが獣医学生のころ、5~6か所の病院を訪ねて入った時には、気にならないレベルのにおいの病院は2~3割くらいです。当時、友人ともこの話を共有して、友人の実習に行った先の話を聞いてみても、やはり匂いが気にならない病院はおなじように2~3割程度でした。ペットが出入りするとわかってる建物なので、匂い対策はしっかりとしていただきたいですね。繰り返し書きます。くさい動物病院は嫌いです。ちょっと拡大解釈にはなりますが、衛生状態がその程度という事はいろんなときの衛生観念もそんな程度なんじゃないの?って思っちゃいます。「待合室は汚れてて臭いもすごいけど、手術はちゃんと衛生的にやってます!」って言われても説得力に欠けますよね。きれいな病院が好きです。

 

当院の掲示物も私やスタッフが作成したものもちらほら。スタッフの絵がうますぎる。

ちゅーるやハミガキガムなどのグッズ販売もしてます。

この記事に載せようとして待合室を歩いてたら、新しい製作物が・・・

かわいい。

テレビもあります。暇つぶしにはもってこいですね。

里親募集の紙なども、仔猫がかわいいので癒されますね。

最後にお手洗いでしょうか。こちらも、長く待ったり、遠方から来られたり、診察後に安心したりすると行きたいなって思うことがあると思います。滞在時間が長いところなので、ぜひ待合室にお手洗いが欲しいところです。当院でいうと、佐倉医院は待合室にお手洗いがあり、志津本院はお手洗い希望の方は受付裏を通過してちょっと奥のお手洗いにお通しする形になっています。建物の間取りを考えた時の時代を反映していると思います。

佐倉医院のトイレです。待合室にあります。

余談ですが、このトイレの赤ちゃん椅子みたいのは私のリクエストで入れました。

子供がこのくらいの時に良く使ってたので、必要な方、ぜひ使ってくださいね。

3-e、受付について

受付については、私はあまり使わないのですが、荷物置きやワンちゃんのリードフックがあると便利という飼い主様の声が多かったので、取り入れてみました。こちらも、私は財布と携帯電話しか持たないことが多いのですが、女性の方はハンドバッグを持っていることが多いので、役に立つのだと思っています。

バック置きです。写真にはリードフックが映っていませんが、左のほうにあります。

その他にも、当院にはないシステムなのですが、受付周辺に待っている順がわかるようなディスプレイがあるような動物病院もありますよね。人間というのは不確かなものを待つのが苦手なので、あとどのくらいなのだなと診察順が可視化されると待ちやすいというのはあると思います(導入したいなと考えてはいますが、まだ実行できていません…)。

(日本システム株式会社HPより引用 リンク

3-f、診察室について

診察室については、やはり清潔であるという事、ごちゃごちゃしていないという事と同時に、座りやすい椅子があって、ゆっくりとお話しできたり、レントゲンやエコーをパソコンの画面で見ながらお話ができたり、関節や心臓、歯の模型を見ながら病気の説明ができる、聴けるような環境がいいかなと思います。また、診察室に入る扉については、大型犬も入りやすい様に広く開くものが好ましいですね。扉の一部に透明な部分を付けることによって、外からも、「今こんなことをしているな…」というのが垣間見られてよいと感じています。

そのほかは診療がしっかりと行えているかどうかというのはまた設備の話とは異なりますので、ここでは割愛いたします。

ディスプレイがあるとレントゲンやエコーの説明も、私達もしやすいし、ご家族の方もわかりやすいのではないかなと感じています。

(模型はよくお子様の暇つぶしに使われています。そのため歯が欠けてるのもあります…。)

ちなみにお子様に一番人気なのは眼球の模型です。

あとはよく探すと人形があります。どれもお気に入りです。

4、診療受付時間について

病院を受診するにあたり、診療時間はとても大切ですよね。時間外だと受け付けてもらえないし。というのもあるので、少し各項目について記載させていただきます。

4-a、午前と午後の診療受付時間について

これは各病院で、午前の診療受付と午後の診療受付の時間が決まっていると思います。平均すると午前は9~12時、午後は15もしくは16時~19時や20時などと決まっていると思います。午前中に関しては違いがないものの、飼い主様が仕事をされている場合には、午後の診療受付時間終了が早めだと、診療が受けられなくなってしまうこともありますので、まず診療を受けようと思った時に時間的に通えるかという割と根幹的な問題でもあります。いい病院!と思っても仕事で有休を使わないと通うことができないというのは現実的ではありませんからね。

4-b、予約診療について

予約診療についてはまず行っている病院と行っていない病院があります。やはり病院という施設の特性上、急患や、その日に突然体調が悪くなってしまったなどのケースにも対応ができるように、予約診療を行っていないという病院もあります。また、予約優先診療という病院もあり、当院ではこのシステムを採用しています。医院によって電話予約やオンライン予約など様々な方法がありますが、予約を取った飼い主様を優先的に診療し、予約外の方も待てばその日のうちに診療を受けることができるというものです。また、主に二次診療施設(※2)では完全予約制が採用されていることが多いです。予約を取ったのにもかかわらず、待たせてしまうことも、やはりあり得るのは病院という施設の特性上、免れない部分はあると思います。が、やはり予約を取った場合のほうがはるかに早めに診察室へお通しすることができますので、予約システムがある医院ではぜひ活用すべきだと思います。待ち時間が少ないほうがストレスも少なく済むのでペットと飼い主様双方にとって良いシステムであるといえると思います。

4-c、お昼休憩時間について

お昼の休憩の時間は、病院選びには直接関係はありませんが、せっかくなので書かせていただこうと思います。お昼休みが当院の場合、本院は3時間、佐倉医院は2時間あります。この間に入院の仔の検査や処置、注射などを行ったり、手術を行ったりします。病院によっては4時間確保している病院もあり、その場合には午後の診療の開始時間が16時からになっていたりします。

当院においても長引く可能性のある大きな手術の場合には午後診療にかかってもいいような曜日に手術予定を入れるようにしています。特に手術や検査の予定がない日の過ごし方はその人次第だと思いますが、私は手術器具の整理や獣医学のオンラインセミナーの受講、もしくはこうしてHP更新などを行ったりしています。

4-d、日中の急患について

これは前述の予約診療でも書きましたが、生き物である以上、ある瞬間に突然体調不良になってしまうということはあり得ます。一次診療の動物病院はこういった体調の急変に対応することも需要な役割の一つであるといえます。

また、飼い主様にもご理解をいただきたいのが、やはり命が優先で動く施設なので、緊急度合いによっては診察が前後するなどどの動物病院でもあり得ることですので、ご協力があるととてもうれしいです。

4-e、夜間救急について

夜間救急については受け付けている病院とそうでない病院、または夜間救急を専門に行っている病院などもあります。当院では夜間救急への対応は残念ながらしておりませんので、体調が急変してしまった場合には夜間救急を行っている病院を受診しつつ、当院に連絡の取れる時間帯になったら速やかに連絡をいただくという流れを飼い主様にはお願いしております。

一般的な夜間救急の考え方については、誤認識が多い点もあります。まず、夜間対応と書いてある医院に関しては、電話対応までは行って朝までに行うべき指示まではするという病院という事です。夜間対応をした結果、診療が必要と判断した場合のみ夜間診療を行うという病院もあると思います。また、夜間診療というのは、診療時間帯の中心を夜間にシフトしている動物病院全体の中ではちょっと特殊な診療スタイルの病院で、私が知っている範囲では深夜も開いているような街の中にある動物病院で、飼い主様の多くが深夜・もしくは早朝のほうが受診しやすいという事で、夜間診療を曜日によって行っているというのを聞いたことがあります。最後に夜間救急ですが、この救急というのは、ひとまず緊急性を脱する状態にしてあげて、昼の診療時間帯まで時間を持たせるという事が目的です。しっかりと検査を行い病気の診断をし、治療を行うのは日中の診療時間帯で行うという事ですね。

夜間救急というのが難しい点は、本当に緊急だったのかという事の判断になります。例えば私の家の近くの大きな人間の病院では「時間外選定療養費」(※3)として、重傷であったり緊急性が高いと判断されない場合には、日中に受診することができたのにもかかわらず、夜間のほうが待ち時間が少ない、もしくは自分の仕事の都合で夜間なら病院に行けるなどの都合で夜間を選んだための追加料金を設定している病院もあります。人の医療でも困っていることは、動物病院でも起こるという事だと思います。動物病院によって費用が異なると思いますが、おそらく多くの病院で「時間外料金」や「夜間料金」として別途費用が発生すると思います。どのくらいの費用が掛かるかについては連絡がついた際に同時に「〇〇円が追加で発生しますがそれでも受診を希望されますか?」というような内容の案内がある動物病院がほとんどだと思います。

また、救急でかかった際には、そこで治療を行い完治させ、経過を見ることが目的ではなく、(人の医療でもペットの医療でも)ホームドクターに再度かかって、病状を見てもらってくださいねというのが基本的な診療スタイルとなります。(※4)

さて、用語の説明はこのくらいにしておいて、いざ自分がかかるとなった場合には、夜間対応もできる病院だったらなおうれしいという気持ちはあります。皆さんそうだと思います。しかし、例えば自分自身もかかっている歯医者や内科のことを考えても、そう対応しているところは多くはありません。どちらかというと、もし夜間におかしくなってしまった時には、どうすればよいのか?というのを適切に指示してくれる病院であれば、いいんじゃないかなと思っています。(これはもちろん私の病院が夜間救急に対応していないので、甘めに記載してしまっているという事もあると思います。)なので例えばその病院が「夜間対応できないから良い動物病院ではない」と断言していいかというと、それは違うと思います。

飼い主様のいい病院を決める判断基準のウエイトが「夜間救急対応可能」というのが大きい場合には重要な因子であるといえます。ただし、ここを判断基準にするときに少し気を付けた見方をしなくてはいけないと私は思います。先ほどと逆の考え方をしたとして、夜間救急対応をしているからといって、「腕のいい獣医師が対応してくれているのか?」という疑問は起きないでしょうか?「誰でもいいから助けてくれ!」って、必死な思いで救急に駆け込むものの、「本当に誰でもいいの?」って改めて聞かれると、ちょっと迷う質問だと思いませんか?

夜間救急は必要な事業であり、また、飼い主様にもしくは社会的に求められている重要なものではあります。これは絶対的な事実です。しかし、昼夜が逆転してしまうようなシフトを獣医師が自ら好んで行うという事は通常ありません。皆さんも「ぜひ昼夜逆転したい!」と思って仕事をされる方はあまりいませんよね?太陽とともに寝起きしたほうが体調も生活リズムも整いやすいです。という事は必然的に夜間救急に駆り出される獣医師は経験年数の浅い獣医師であることが多いです(例外もあることは理解ください)。また、夜間救急を行っている病院に就職を考えている若手獣医師の多くが、「自分でも経験を積めるから」という事を期待しているという事もあります。「とんでもないことだ」と思わないでいただきたい。若手も研鑽のために一生懸命なんです。でも、そういう背景があるんだという事は、知っておいてもいいかなと思ったので、あえて書かせていただきました。

なので、私としては『「夜間救急対応可能」という事は、あるとうれしいが、なかったとしてもそれで「良い病院ではない」と決めることはできない』という判断基準という事です。

(画像はイメージです。日産HPより)

5、診療対象動物について

この項目は判断しやすいですね。

5-a、犬・猫

日本国内のペットの圧倒的大多数が、犬もしくは猫だと思います。また、犬猫を診療しないというのは犬専門、猫専門、エキゾチック専門、家畜専門など動物種を限って診療を行っているような病院となりますので、これはいい動物病院かどうかという前に、まずは診療対象に入っているかどうかをチェックすべき点だと思います。

繰り返しにはなりますが、犬もしくは猫の場合には、診療をしてくれる病院はたくさんあると思いますので、探すことは難しくないはずです。

5-b、エキゾチックアニマル

エキゾチックアニマル(※5)は、品種にもよりますが、ウサギやハムスターであれば、犬猫を主に診察している病院でも診察対象としている動物病院も多いですよね。フェレット・ハリネズミ・鳥類・爬虫類(カメやトカゲなど)になってくると、診察対象としている病院とそうでない病院が分かれるペット種だと思います。こちらも前述のとおり、まずは診療対象に入ってないといい病院かどうかの話が始まりませんので、まず探す ことが重要です。これも前述ですが、当院は犬猫以外にも毒生物でなく、かつ飼い主様がペットを保定することができれば基本的には診療を行いますので、多くのエキゾチックアニマルの診療が来院します。しかし、診療可能としている病院が少ないため、かなり遠方から診察に来られる方も多いのが現状となっています。

最近はペットショップに行くと、本当にいろいろな品種のペットが身近に感じられるようになりました。

私も子供のころにカメレオンなどを見るとわくわくしたものでしたが、図鑑でしか会えなかった動物たちです。

5-c、野良猫・野生動物

野良猫や野生動物(鳥獣)に関して、当院は千葉県の野生鳥獣保護指定動物病院になっているため、診察を行っています。しかし、この事業は県が主体で行っている事業なので、他県で保護された場合には診療対象外となってしまいますのでご注意ください。

また、様々なサイトに記載されていますが、野鳥の雛の安易な保護は親鳥から引き離してしまう行為となるため、良く周囲を観察してから行うようにしてあげてください。また、野生動物は感染症や寄生虫疾患に罹患していることも多いため、触れる際には手袋などを使用し、輸送の際も車内にノミやダニの飛散がない様に注意してください。

こういった事業を行っていることが直接「良い動物病院」という判断には結び付きやすいわけではないと思いますが、「動物のことで何か困ったら手助けができる」というのは悪いことではないと思って取り組んでいます。

6、診察について

ここは非常に重要な、というよりむしろホームドクターを選ぶ際にもっとも重要なポイントになるのではないでしょうか。いろいろ書いてはいますが、動物病院の基本的であり一番重要な業務ですからね。良い動物病院かどうかというのはほとんど良い獣医さんかどうかというところにかかってくると思います。それでは各項目について記載させていただきます。

5-a、獣医師について

獣医師についてというのは、まずは何人いるのか、そして女性の獣医師がいるのかなどがよく判断基準を視野に入れて項目にしました。

何人かいたりすると、診察のたびに違う獣医さんだと嫌だなという思いをした経験を持つ飼い主様もいると思います。多くの病院でできると思いますが、獣医師が指定できるのかどうかは聞いておいてもよいと思います。

また、女性の獣医師についてですが、これはペットの個性によって、相手が女性だとあまり怒らない、緊張しないというペットは実際にいます。逆に男性にやたらとなつくというような個性のペットもいます。これは完全に個性なので、性別で獣医師を差別するわけではありません。が、ペットに好まれてしまうのはもう仕方がないです。自身の飼育しているペットが好きな人間の性別がある場合には、そういうことも選べる病院のほうが、ペットも飼い主様が安心できるというのはあると思います。実際私(男性)が診察をしている際に、「次は女性の獣医師で予約したい」という声が受付で聞こえるとちょっとショックを受けたりしていますが、私以上に、男性獣医師が診察室にいたときのペットのほうがショックだったのかな…。と思って受け入れています。女性についてだけ言及しているのは、やはり獣医師は割合的には男性のほうが多いので(※6)、こういう記載の仕方をしておきました。男性獣医師は基本的にどこの病院にでもいる…という感じなので。

6-b、獣医師の人柄について

これは個人的に1番重要なポイントだと思います。医は仁術です。ペットの病気だけでなく、人の心を救えるような治療の進め方ができる人間でなければ白衣を着る資格はありません。

例として、当院をセカンドオピニオンで当院を受診された際に

・前の病院ではシャンプーをする回数が少ないと先生が怒って怖い。

・この仔は悪性っていう結果が出てきたから、あと三か月で死にますといわれた。

・年だから検査をしても無駄といわれた。

など、前の病院でいわれたことを重く気に病んで来院される飼い主様が時折見受けられます。怒りを通り越した感情が沸き上がります。

診療には、優しさをもってあたってくれる獣医師がいいです。いつでも優しい人がいいです。機嫌がたまに悪いとか、嫌です。いつも優しい先生がいいです。優しさと技術や知識は同じものではありませんが、優しい先生がいいです。逆に、優秀な先生は気持ちに余裕があるので優しい先生が多い様に感じています(私調べ)。ペットが病気になってしまい、先のこともわからず、診療は不安でいっぱいです。何度も書きますが、優しい先生がいいです。

6-c、獣医師の知識・技術・資格について

これも重要なポイントであります。この知識や技術というのはなかなか明文化・定量することができません。なので、私が判断する基準をいくつか記載させていただくと、

・専門医・認定医資格を有している

・所属学会があり、学会認定資格を取得している、もしくは認定を行う業務についている

このあたりの先生はかなり信頼性が高いと判断していいと思います。(もちろん、受診される診療科のものです。)

上記の中で書いていない項目としては「大学病院で診療を行っている助教授や教授などの講師の方」というのも入りますが、街中で動物病院を探す際はこういった方は医院を開いていませんので書いていません。

・二次診療施設の特定の診療科に所属している

・定期的にセミナーや学会に出席している

・実習などへの参加実績が掲載されている

・学会発表や論文発表を行っている

この先生たちも、日常の診療を行いながら、一生懸命最新の知識を取り入れようとしている姿勢がありますので、とても良いと思います。(ちょっと記載の仕方が上からっぽくて本当に申し訳ございません。)

こういった記載がない先生というのは、「知識や技術がない」のではなく、「知識や技術があるのか判断ができない」という事なので、あとは一人一人に会ってみて深く話さないとわからない事なので、私は判断することができません。

私自身が日本動物病院協会(JAHA)の内科認定医と総合臨床認定医資格を有していますが、この中でも上位資格の内科認定などは、本当に広い範囲の疾患に対して深い知識を要求される設問が認定試験として出題されます。

この内科認定試験を合格してから、実際に会ったことがない先生であってもこの認定資格を有している先生はすごい先生と自動的に認識しています。

自分が持っていないのにもかかわらずほかの資格のことをお話しするのはよくありませんが、その他の学会認定もしくは専門医資格もその診療科については知識及び技術は非常に特化された先生であると考えてよいと思っています。

ちょっと簡単には判断できないことが多い項目ではありますが、人柄の所と同様、知識や技術のある先生は診療に余裕があるので、詳細にわかりやすく話してくれるし優しい傾向にあると思います。

逆に知識や技術にかなり乏しいなと判断される獣医師に時折遭遇することがあります。白衣を着ているからって、それだけで信じてはだめです。ちょっと変かな?っと思ったら、違う先生のお話も聞いてみましょう。(下のセカンドオピニオンについても参考にしてみてください)

6-d、ペットの取り扱いについて

これはペットを取り扱うセンスの有無の問題でもあります。「獣医さんだったらみんな上手でしょ?」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。とくに繊細な性格の犬や、猫、エキゾチックペットなどは、触れる前からの獣医師の出す雰囲気で警戒心を決めています。飼い主様との話し方や声のかけ方、触り方でペットが緊張したり怒ってしまうかは全く異なります。もちろん何をやっても怒ってしまうような激おこ猫ちゃんとかは仕方がないのですが、接し方次第ではペットの態度も変わる可能性もあります。

また、飼い主様にわかりやすく話そうとするばっかりに大きな声で話したりすると、ペットはとても怖がります。また、ペットによっては苦手な音域もあるので、そういう音は出さないようにしながら診療やインフォームドコンセントを行うことが大切です。

もちろん、実際には絶対緊張させない、怒らせないというのは難しいことなのですが、難しいからといって心掛けないというのはよくありません。

また、ペットの取り扱い方という点についてはスタッフだけでなく飼い主様の協力が必要な点(※7)もございますが、そちらは注釈をお読みください。

6-e、診療科について

受診する診療科について、飼い主様が決められることもあれば、決められないこともありますよね?例えば、「血尿が出ていたら泌尿器科かな」、「皮膚が赤くなっていたら皮膚科かな」などと、わかりやすいものはよいのですが、「なんだか食欲がない」や「動きがいまいち悪い」など、科を決めかねるような症状ありますよね?そのような症状を不定愁訴(※8)といいますが、一時診療施設はそのような症状での受診がかなり多く、そういったペットたちのプライマリーケアとして経験的もしくは試験的な治療を行ったり、検査が必要かどうかを判断していって治療を行っていきます。

また、すでに自身のペットが「皮膚をかゆがって、それが治らない」「心臓が悪いといわれたが、検査はできないといわれた」など、受けるべき診療科がわかりきっている場合には、ホームページでその診療科に関する情報を詳細に開示している動物病院やその診療科に関して資格を有していたり、二次診療施設へ研修に行かれているような病院をと探すのも、病院選びの基準にしてよいと思います。

ただ、治療に使用する薬剤の相互作用なども考えなくてはいけない場合もありますので、飼い主様の判断でこの病気はあっちの病院、この病気はこっちの病院と判断は行わない方が、良いかなと思います。

6-f、インフォームドコンセントについて

この項目も前述の「人柄」や「技術や知識」と考え方や内容が被ってしまう点も多いですが、記載していきます。

長々と書いてありますが、先に結果だけを書いてしまいますと、いい獣医さんかどうかというのはこの項目においては、わかりやすいインフォームドコンセントをご家族が理解できるまでしてくれる人かどうかという事に尽きると思います。

インフォームドコンセント(以下インフォームと省略)というと、確か私の記憶では、私が小学校くらいの時にお医者さんもしっかりとした説明をしましょうというようなことが話題になり、出てきた言葉だったように記憶しています。簡単に言えば、「病状と治療手段と予後の説明」です。

頭の中の知識や考え方がぐちゃぐちゃしている獣医師の話は聞いているだけでもこっちの思考までぐちゃぐちゃになってしまいます。理論立てて、順序にのっとってわかりやすく話すことが重要です

また、私がインフォームを行う際に絶対に目標にしていることは、「飼い主様が小学生でも、90歳過ぎのご老人でも内容を理解できる話をする」(※9)ことです。相手がだれであっても関係ありません。必ず理解させて納得をさせます。理解と納得がなかったら何の意味もありません。理解と納得が得られていないという事は、治療に対しての重要性も流れも理解されず、ペットは治らず、ご家族も治らなかったという思いに悩んでしまうことになります。誰にとってもいいことは起こりません。

治らない病気もあります。原因が突き止められない病気もあります。生き物の体の中で起こっていることが全部わかるわけがありません。今日も新しく科学が進歩して、新しい知見が出たり、新しい治療方法が出たりしています。もし新しいことが出たら、今までのことが間違っているという事になる日だってあるかもしれません。その可能性があるのに、今日わかっている知識だけで、すべてを説明しようとすると、拡大解釈や誤認識を行わないといけなくなってしまいます。誤った解釈をすることと、「わからない」とわかっていることとは全く別物です。「わかる部分はわかる。でもここはわからない。わからないけど、おそらくはこれが原因だと思う。その次に疑われるのはこれかな。もしそうだったら薬をこうやって変えてって見ようね。もしかしたら治療途中に原因が明らかになるかもね。」といって、図や絵など、流れを書きながらお話をしていきます。

インフォームは道案内です。道案内をする人が地図を覚えていなかったら、案内人についていく人は不安になってしまいます。行き当たりばったりで目の前のことだけ説明されても、不安になってしまいます。人は先行きがわかると、怖いことが待っていたとしても、しっかりと受け止められる傾向があります。私はいつも「たぶんこの先にこういうのがあるよ」と話をしながら、心の中では飼い主様の手をつないで暗い森の中を歩いている気持ちでインフォームをしています。診療はとても不安です。なので、先のことが知りたいし、もしわからないなら、せめて寄り添ってほしいと、自分だったら思ってしまいます。

なので、わかりやすくないインフォームは許せません。また、人に寄り添えない優しくない獣医師も許せません。そういった獣医師は、良くないです。

また、インフォームを行う際に治療目標やプランニングを立てていきます。何を一番大事に思って診療を進めたいか?というのは、飼い主様によって、また、ご家族の中でも、意見が割れることさえあります。簡単な病気の治療だったら、言ってしまえば治って元気になれば何でもいいんです。でも難しいのはずっと治らない病気であったり、難病だったり、命に係わるような病気の場合には検査方法や治療方法が多岐に分かれます。そんな時に、選択肢を色々と出してくれる獣医師もまあ優しいと思います。

でも個人的には、選択肢を出して、相談しながら一緒に選んでくれるような獣医さんがいいです。私が自分のペットを誰かに診察してもらうなら、最低限そんな獣医さんがいいです。この点で私はわがままを言っている自覚があります。(※10)だって飼い主様はペットの健康に関して素人ですよ?選択肢を出して選ばせてあげれば優しいって言えますでしょうか?(まあ選ばせないで黙って治療を進めるような論外と比べればマシではありますが)そんな選択肢だけ出されて、正しいものが選べるなら、獣医師に頼らないで自分で治療してると思います。なので、「選択肢が3つあって、メリットとデメリットはそれぞれあるけど、私だったらこういう理由でこれを選ぶし、同じ理由でお母さんにもこれを勧めるんだけど、お母さんはどう思う?お父さんは何て言ってた?」などといつもお話をして先のことを決めています。

長くなりましたが一言でまとめると、「インフォームは丁寧にしてくれる獣医さんがいいです。」

新任の獣医さんが看護師さんと診察のロールプレイングを行っているところをパシャリ。(※11)

6-h、セカンドオピニオンについて

すべての飼い主様が「ちょっとほかの先生の意見も聞いてみたいな。」と思ったらセカンドオピニオンを受診してよい権利を持っています。私の病院にセカンドオピニオンでいらっしゃる方もいれば、私の病院からほかの病院へ行かれる方もいます。丁寧な説明だけでなく、何人かに聞いてみたいと考えるのも、ごく当然のことなので、ぜひ飼い主様自身が納得できるまでいろいろな獣医師の話を聞くべきだと思います。

あえてこの項目でいい動物病院かどうか?という判断基準を言うとすると、すでに通っている動物病院で、飼い主様が主治医に対してセカンドオピニオンをしたいという事を言い出しにくいような関係性だと、ちょっと良くないかなと思います。もし私が、「がんの疑いがあります」と自分が言われたら、ショックであるとともに、私の人生を決めるような出来事であるのには間違いありません。なので、一応ほかの人からも見てみてそういう結果なのかどうかを聞いてみたいというのは、大切かなと思います。なので、そういった(予後が悪い可能性が高い)診断名が下ってしまうような場合には、私のほうから、「もしもそういう(セカンド)希望があれば、すぐに情報をお渡しするので、おっしゃってくださいね。」とお話をしています。また、その際、セカンドで話を聞く獣医師によっては話がよりこじれてしまうこともあるため、もしセカンドで行く際には、病状にもよりますが、その疾患に対してより専門性の高い大学病院や専門の二次診療施設への紹介を勧めています。

また、セカンドオピニオンとは少し違いますが、検査結果を飼い主様に渡したがらない獣医さんもちょっと理解に苦しみます。最近は様々な検査がデジタル化されており、中には検査結果書としてお渡しすることが難しい検査などもありますが、極力ご家族にお渡しすべきものです。急な病気の時や引っ越しなどでほかの病院にかかる際にも、過去の検査が重要になるケースは多いですので、病院からもらった検査結果はその仔用のファイルに保存しておいてあげましょう。紛失してしまった場合には、よほど昔の検査でない限り、病院でデータは保存されているはずなので、再発行やコピーをもらうことは可能だとは思いますが、連絡したり取りに行ったりと、時間がかかってしまいますから、そういった点でも一度もらったものを大切に保管しておく方が後々良いと思います。

6-i、行われる検査・治療について

行われる検査や治療についてですが、これはいい病院かどうか判断する際に、インフォームと同様の内容ですが、事前にしっかりと話してくれて、その結果も教えてくれて、一緒に選択肢を選んでくれる先生がいいと思います。どのような検査があって、何を目的に行って、どんな結果によって、何のためにどんな治療をするのか、その治療はどのくらいの期間行うのか、その後はどうなるのかというインフォームを行い、ご家族と相談しながら検査や治療内容を決めていきます。

たくさん検査を行う病院=悪い病院という事ではありません。(そんなこと言ったら、大学病院は悪い病院になってしまいますね。)軽度の病気に対してあれこれ行うことはしませんが、病気が重症化するにつれて症状によっては様々な病気の可能性があり、それを一つずつ除外・鑑別するために検査が必要になることはよくあります。よくインターネット上の口コミで「不要な検査はせずにしっかりと治してくれる・・・」などと書いてあることがありますが、それは検査をせずに行った経験に基づく試験的な治療が「偶然」奏功しただけであり、検査を行わずに外見だけで判断できる病気ばかりではないという事です(※12)。また、いくつか治療方法がある場合に、「絶対にこれが効く!」とわかっているものがあればもちろんそれを勧めますが、多くの状態でそれはケースバイケースです。検査をしないですべてわかるなら、この世に検査は必要ありません。必要だから検査が存在します。しかし検査は検査です。治療ではありませんので、何回検査をしても元気になることは通常、ありません。必要に応じて検査を行い、その結果に基づいて順序だてて治療を行い、微調整をしながら病気を治していきます。

もちろん、私から見てみるとそこまで検査せずに治療してもいいのではないかな?と思う症例に対して、ご家族の希望により検査を行って確認する場合もあります。逆にどう見ても検査が必要な病状であるけど、希望により検査は行わずに効果があると考えられそうな治療を行う場合もあります。往々にして費用とリスクというのは反比例する傾向にあるので、検査を行うメリットデメリット、そして行わないメリットとデメリットを秤にかけて選んでいただければと思います。

もちろん上記の例で、検査を行ったけど、「やっぱり何も異常値はないよね」という事もありますし、中には「検査を行っておいて異常が発見できてよかった、見た目ではわからなかった」という事になることもよくあります。ケースバイケースであり、それが検査前から判断できることはなかなかありません。

こういったことをきちんとお話して、一緒に選んでくれる病院は、とてもやさしいと思います。

6-j、定期検診について

「治ってそれでおしまい!」という病気もあれば、定期検診が必要な病気もあります。この時の定期検診は、病気が安定しているかどうか、または病気が再発していないかどうかを確認することを目的に行います。定期検診はつい、のど元過ぎればという感覚で忘れられがちな行為ですが、とても重要です。こういった定期検診を適切に組んでくれる病院がいいと個人的には思います。

定期検診を行う際には、

・行う必要のある病気の説明

・定期的に観察したい検査項目

・その検査項目が、ある一定値より高かったら(もしくは低かったら)どうするのか

という事をしっかりとお話して、だから何か月おきにこれを調べるためにこの検査をしましょうというインフォームが必要となります。

当院にかかられている方で、「前の病院でも定期検査はしていたが、毎回大丈夫ですとしか言われず、どう大丈夫かは詳しくわからなかった」という事がありましたが、前述ですが、しっかりと納得したほうが、これからもちゃんと検査をしようという気持ちにもなれるし、今回は大丈夫でよかったという安心にもつながります。

また、定期健診の際に繰り返し病気のことについて説明することにより、より深くペットの病状について理解することもできるようになります。

病気は治して、体から完全に取り去るべきものですが、もしも取り去れないときには病気とも仲良く付き合っていってあげることができる獣医さんがいいです。

6-k、二次診療施設への紹介について

診察についての最後に二次診療施設への紹介について記載させていただきます。

街中の動物病院ですべての診療科が最先端の治療を行えるという事はありあえません。ある程度治療した結果、これは自院では診断することができない。もしくは治療することができない場合には獣医師のほうから二次診療施設を紹介するべきです。どのタイミングで紹介するかは病状や獣医師によりますが、そういった相談を飼い主様としっかりとおこなえる獣医師がいいと思います。

私は転院が嫌いです。不安だからです。「どこにある病院なんだろう、どんな先生なんだろう、どんな病気が見つかるんだろう、次の病院なら治るんだろうか?」いろんな不安があります。なので、私が転院をお願いするときにはなるべく1回の転院で済むように、診断および治療に対してしっかりと白黒がつけられる病院を紹介します。

現在は様々な形態の二次診療施設があります。昔からあるような大学病院のような施設もあれば、整形外科や眼科などに特化した病院もあったり、専門医が街中の各病院を定期的に回って専門診療を行うようなケースもあります。いずれにせよ、診断と治療が行える獣医師にパスをすることが大切です。

そしてその専門医のもとで治療が完結する場合にはそれでよいと思いますし、その後定期検診が必要な場合には私たち一次診療施設と連携しながら継続治療・定期検診を行っていくことになります。

また、紹介先の施設をご家族によって決めることもあります。私もすべての二次診療施設のすべての獣医師を知っているわけではありませんが、ご家族が自身で調べて見つけた病院に行くことを希望した場合にはそちらを優先して紹介を行っています。

時に紹介をほとんど行わない一次診療の獣医師がいます。そういった獣医師がすべての病気を治せるのかというともちろんそうではありません。そういった獣医師が行うことがいくつかあります。

「様子を見ましょう」といってずっと様子を見続ける。明らかに手遅れになってから「今更無理だ」といわれる。

「これはもう現在の医学では治らない。」もしくは「寿命はあと〇ヵ月だ」と宣告する。

「治療しようとしたら〇百万はかかるぞ」と紹介してもいいことがないことを費用面から話す。

などです。どれも実際に言われて当院に来院されたがいますので、作り話とは思えません。そして、こういわれたというご家族は、珍しくありません。私は週に一人くらいはこういったことを言われたというセカンドオピニオンを受けています。

すべての病気が一か所の町の一次診療病院で完結することはあり得ませんので、二次診療施設と提携していることが明記されている病院のほうが私としては安心かなと思います。

7、入院について

入院が必要な場合は基本的には重症である可能性が高いですよね。そういった場合に、どのような観点から良い医療を行ってくれる病院を判断していくかを書いていきたいと思います。

7-a、入院のインフォームドコンセントについて

これも前述のインフォームドコンセントについてと同様ですが、入院なら「なぜ入院」という内容について詳しく話してくれることが大切です。

入院は大きく分けて外科入院と内科入院に分かれます。もちろん、内科入院として入院したのに、入院途中で病状が明らかになり外科が必要と判断されて外科入院に変更となる場合もあったりはしますが、入院時には外科か内科という事でいったん区分します。これについてはあえて区分しない病院もあると思います。区分の有無が病院の良しあしとは関連しないと考えています。

外科入院の場合には通常すでに行うべき手術のないようなおおよそ決まっていることがほとんどなので、その手術に対するリスクや手術時間、予想される入院期間などをインフォームする場面だと思います。

個人的にはこの際に「〇〇日で退院です」と手術を行う前から退院日を決める獣医さんには少し不安を覚えます。もちろん、ほとんどの症例で同じようなタイミングで退院できることは事実ですが、やはり生きている体を相手にしているので、行う前から「絶対〇日に退院」という事は言えません。私自身は、「平均すると〇日くらいですが、例えば手術中に予期せぬことが起こってしまい麻酔が長引いてしまった場合や、予定通りの手術であったのにもかかわらず麻酔が覚めてからの体調の上りが悪い場合などは、点滴がなかなか外せないこともあるので、それは様子を見ながら退院の日程を決めさせてください」というようなお願いしています。

また、内科入院の際には、主に投薬や点滴が必要になって入院することになると思います。下痢と嘔吐での入院を例に挙げてみると「水を飲んでも吐いてしまうほどの強い吐き気と、ひどい下痢が起きてしまっています。水を飲んでも吐いてしまうというのは、通常ご家庭に帰っても生命維持することが困難になってしまうことが予想されるので、いったん入院でお預かりして消化管を使わない経路、つまり点滴で水分補給と投薬をしてあげましょう。そしてふやかしたご飯程度の食事を食べても嘔吐が見られなくなったら後はお家で管理ができると思いますので、そうなったら退院の相談を始めましょう」というようななぜ内科入院で、それがどうなったら退院になっていくのかを事前に話しておくとよいと思います。

こちらも生き物相手のことなので、ただの下痢として入院したのにもかかわらず、治療に反応しないため検査を行ったらより重篤な基礎疾患が発見されることもあるので、その時には追加でインフォームが必要となります。

7-b、手術について

手術については、基本的には手術を行うと決めた際にはどのような手術を行うかは決まっているはずなので、その手術の必要性と術後についてなどをお話しするといいと思います。

手術については不慣れな先生は同じ手術でも時間が長くなり失敗する可能性が高くなったりもします。ほかの治療と異なり失敗は死につながりやすいため注意深く獣医師を選ぶべきではありますが、何を基準に手術がうまいかを決める方法は私もわかりません。「同じような手術を何件やっていますか?」という質問も、件数もその場の裁量で何とでも言えますし、たくさんやっているからといってすべて完治しているとは言っていません。難しいんです(※13)。

自身に満ち溢れて知識は豊富なのに組織の扱いが雑な先生もいれば、やったことないけどどんどんやっちゃおうみたいな先生もいたり、自信なさそうにしているのにとても丁寧で上手な先生もいたり、実際にその人の手術をしているところや手術動画を見ないと、うまいかどうかは何も言えません。前述の知識・技術の項目でも記載した通り、街中の小さな病院でも舌を巻くような腕がいい先生はたくさんいます。「良いと判断できない」だけで、「悪いと判断できる」というわけではないんです。なので、ここばかりは、手術を受けたお友達に聞いてみたりするのもよいと思いますし、ホームページなどで治療実績が豊富に掲載している病院は、そのすべてがうまくいっていないという事はにわかに考え難いので、ある程度信頼してよいのかなと思っています。

7-c、入院設備について

入院設備については、整っているほうがそれはよいと思いますが、この記事においての「良い動物病院」かどうかを判断する場合には、良い獣医師かどうかという判断を優先してよいと思います。その「よい」と判断した獣医師が自分で必要であろうと考えている器具機材を準備しているはずなので、そこを信頼しましょう。

7-d、入院中の看護について

こちらも、外からは見えない場所なので、獣医師と看護師を信頼して任せてあげるといいと思います。

よく、「入院中にペットの鼻の頭がこすれて赤くなってた」とか、「一緒に入れておいてってお願いしたぬいぐるみなどが片付けられていた」とか、「面会に行ったら怖がっていたのでひどい扱いをされていたはず」とかインターネット上に書かれているのを目にすることがありますが、ペットも一つの生き物であり個性があります。お家ではこんなことは絶対にしないという仔であっても、入院すると変わった行動をすることもあります。また、入れておくと誤って誤嚥したときに危険と判断してよける場合もあります。そして入院で預かっている時にやはり治療行為を行っているので、治療って怖いですよね。私も歯医者さん行くと怖いです。でも仕方ないってわかってるから、怖いけど椅子に座って治療してもらいます。それが、やっていることもわからないけど、治療されているとたら、とても怖いと感じてしまっても無理はないと思います。もちろん極力そうはならないように声をかけながらやさしく治療を行っていきますが、一切怖くない治療というのは、無理があります(※14)。

入院はペットも飼い主様も不安なことはあると思いますが、一緒に乗り越えられるように努力してくれる病院がいいと思います。

7-e、入院中の面会について

入院中の面会はこまめに行ってよい、そして長めに面会ができる病院がいいかなと思います。

私自身、何度か長期入院をしたことがありますが、入院生活というのは気持ちの抑揚がなくなる本当に退屈なものです。よく「面会すると、帰るときにさみしそうだから」という飼い主様がいますが、それでいいと思います。帰った時にさみしいというのは、来た時にはうれしいんですよね。うれしいさみしいの気持ちの動きが、大切だと思います。ご家族の面会をきっかけにご飯を食べ始めることもよくありますので、面会時間を大切にしている病院が好きです。

7-f、退院へ向けて

これはすでに不安なことが一通り過ぎて、退院に向かうタイミングなので、この時にいい病院かどうかというのはすでに判断は終わっていることがほとんどだと思います。

あえてこういうタイミングでいい悪いの判断が出るとすると、体調不良で入院したのにもかかわらず、良くならず、その理由も説明されず、転院先も指示されず、「治らないからもう無理だね」みたいに退院させる獣医師が時折います。

そういう無責任な入院、そして無責任な退院をさせるような病院は良いとは言えませんね。

7-g、退院後について

退院後について、そのフォローアップ、定期検診もあると思います。また、どれだけ退院前に退院後に起こるであろうことについて事前に説明したとしても、説明していないことが自宅に帰ってから起きてしまうものです。そういった際に電話対応もきちんとしてくれる病院が自分はいいかなと思います。

その点で、退院時間は昼~午後一番くらいの時間がいいとよくご家族にはお話ししています。

午前中にその日の様子を獣医師が確認してから退院して、自宅で数時間様子を見て、異常があればまだ病院には電話がつながる時間だからです。夜遅くに退院すると、深夜に何かあっても病院に電話がつながらないという事態になってしまうので、ご家族の予定も重要ですが、そういうことも病院側から提案してあげることも大切だと思います。

8、費用について

いい病院かどうか、おそらくはどのご家族にとってもトップ3には必ず入る項目ではないでしょうか。

費用というのは難しいです。

まずは同じ項目を行っても病院ごとに料金が異なるのは皆さん知っていることだと思います。獣医療は自由診療なので、基本的に病院同士での値段設定は行っていません。イオン動物病院のような医院をいくつも保有している企業病院や、本院と分院がある病院では系列病院間では費用は同じだと思いますが、通常は病院それぞれで異なります。

1項目ずつ比較して高い安いと比較するのではなく、この病気が治るのに、はたしていくらかかるのだろうか、というのが判断しやすいと思います。

たくさん前述していますが、通常病気は治療の仕方が一つではありません。検査を行うかどうかでも変わってきますし、どのような薬剤を選択するかによってもかなり変わります。そういったことについて説明を受け、費用を聞いたうえで、納得ができればそれでいいと思います。

安かろう悪かろうという事も、あり得ます。費用が安いことを一般的に「良心的な」といいますが、料金が「良心的」な動物病院が技術的にも高度で安定した獣医療が行える「良い」動物病院なのかというのは、判断要素にはなりますがイコールではありません。

また、健康上の面だけでなく、検査を行って病名が確定すると今後の見通しがつきます。

何度か書いていますが、人は今後のことがわからないと不安を覚えます。そこで病名が確定して、「○○病ですので、今後はこのように治療を行い、こうやって管理していきましょうね。」という事がわかる「予後(先のこと)がわかる安心感」というのも検査を行うメリットに入ると思います。

検査を受けるメリット・デメリット、通院で治療するメリット・デメリット、入院させるメリット・デメリット、二次診療に行くメリット・デメリット、すべてはかかる費用とリスクは、ある程度は反比例します。

すべてを並べてみたときに、ご家族の方が納得のできる費用とそれに見合う内容の治療を行うべきで、そういったことを相談できる病院がいいと思います。

料金が明示してある病院のほうがよいという考え方もありますが、そもそもそのペットの治療を行うにあたり、どんな検査、治療、または手術を行うかを判断しない限りは、どの項目がかかることになるのかも判断することができません。

たまに問い合わせを受ける内容を紹介すると、「下痢をしてしまったんだけど、治療費はいくらですか?」というような問い合わせに対してやはり「実際に拝見してみないと重症度とかにもよりますのでお電話ではお答えできないのですが」とこちらがお答えすると「一般的なものでいいの、うちの仔は関係ないとしてでいいんです。」というような流れのやり取りが起きることがあります。

おっしゃりたい内容・お気持ちはわからなくもないのですが、その仔に関係のない一般的なものであれば、すでにその仔には関係のない話でありますし、品種・性別・年齢・既往歴・現病歴その他もろもろを全部ひっくるめて診療を行って病名や重症度を診断していくので「診てみないと判断ができない」というところはあります。あいまいなことは絶対に言えません。

結局のところは、診療前から費用が明示されているとしても、その中で結局いくらかかるのかはわかりません。なので、そういった診療時に、費用的にはいかがですか?というように相談も交えながら診察ができることのほうが大切だと私は思います。より現実的だし、この仔に実際にかかることになる費用ですし、診察を行った結果にお話ししている内容なので、確かです。

お金の話ですので、なかなか上手にできない獣医師の方もいらっしゃるかもしれませんが、これもインフォームの欄に記載した治療内容を理解できるかどうかと同様、治療費用についても納得できていなければ、治療が途中で途切れ途切れになってしまったり、中断してしまったりと、ペットにとってもよいことは起こりません。なので、「このくらいのお金が、このくらいの期間かかる可能性があって、途中でこういう定期検診がこういう理由で必要になるのでそのことについては費用のことも考えつつ〇か月おきに行っていきましょうか。」というように話ができたらよいと思っています。

なかなか正解がない判断項目だと思いますが「安い≠良い」「高い≠良い」というものではないので、獣医師、ご家族がよく話し合って決定すべき内容だと思います。

当院においては、獣医師はあまり会計業務に関与していないため、獣医師が行う内容を受付に伝えて、受付スタッフがその内容に基づいて算出した費用をご家族に伝えて相談するという流れになっています。

9、教室やイベントについて

お教室やイベントに関しては、動物病院の施設が行う内容としては本業である医療行為に付随するものなので、このイベントやお教室の有無が直接「いい動物病院」の判断にはならないと思います。しかし、日常の診療ではゆっくり聞けないことや雑談を交えて歯磨きやしつけについて、またはシャンプーの選び方や洗い方についてスタッフからお話を聞いたり、ペットを交えてイベントに参加したりするのも、ペットと一緒に暮らしていく醍醐味の一つといえると思います。なので、開催しているような病院があれば、ぜひ参加してみるとよいと思います。

また、病院の中には、獣医師が説明する内容を看護師にしっかりと伝えて、診察時間内ではゆっくりと話ができない日々のケアについてご家族に伝える時間としてお教室を利用している病院もあると思います。

10、里親募集について

里親募集についても、上記のお教室やイベントなどと同様、診療行為に付随する内容なので、この行為の有無だけで「いい動物病院」かを決定する因子にはならないと思いますが、保護した野良猫や、意図せずして産まれてしまったペット、そして事情により飼育していくことが難しくなってしまった場合に次のご家族を探すお手伝いをしているというのは、とても助かりますよね。特に動物病院は町中にある施設の中でも、動物が好きな方が頻繁に出入りする場所なので、そういった場所に可愛い写真と一緒にポスターを掲示しておくと、なかなかの反応率です。高齢のペットが亡くなってしまったご家族の方が病院にきて、「あ、子猫の里親募集がある!」といって里親さんになることも珍しくありません。病院としては病気を治療する以外にもそういうほっこりしたことが待合室で行われているととてもうれしいですね。

仔猫たちの写真は見てるだけでほんのりしますね。

11、評判について

最後に評判について記載させていただきます。結局のところ、ホームページとか外観とか、病院を外から見てるだけではいい動物病院かどうか決めるにあたって、決め手に欠けるな…と感じることもあると思います。そういった際に役に立つのが、評判(口コミ、飼い主様の声ともいいますね)ですよね。そういったことについて記載させていただこうと思います。

11-a、ネット上の口コミについて

現在はインターネットが普及し、だれでもいつでもヤフーやグーグルで何でも検索ができますよね。その際に見ることができる評判はネット上での口コミになります。

私自身が病院のホームページの管理を行っていますので、よく目にしますが、私の地域で口コミの掲載を行っている主なサイトではグーグル、カルーペット、エキテン、イーパークなど、検索専用サイトやポータルサイトにて各病院に評価(※15)や口コミが記載できるようになっています。

この際に、当然いい口コミが多いところ、評判が高いところを見てしまうと思います。どの口コミも飼い主様が記載した重要な口コミなのですが、同業者としてみても、そして一般人としてみたとしても、あまりに高評価しかない病院は逆に怖いと感じてしまいます。

常識的に考えてみてさまざまな評価項目が、どんな診療に対してもすべて満点というのはあり得ません。

「費用が安く、駐車場は広く、待ち時間はなく、でも診察では納得いくまで話してくれて、すぐに治るし、手術も上手だし…」という病院が存在することはできません。もちろん、中には健康で、年に一回のワクチンをしっかり予約して打ちに来ている方などは、「費用も納得できるし予約も使えるから待ち時間もないし、予約を行っているので、その間は先生とゆっくり健康相談ができるし」というように良い条件で利用できるケースもあると思います。しかし、動物病院というのは本当にいろいろな健康状態の仔たちが出入りする施設です。

それだけの高度な医療や使いやすい施設を提供するためには、ある程度の費用にはなるはずですし、それだけ費用に対して満足度の高い病院であれば、やはり人気があり混雑し、待ち時間は長くなります。また、設備の待合室についてというところで記述しましたが、それだけのペットが出入りした場合にはやはり相当入念にスタッフが清掃を行わないと清潔な状態は保てません。清掃以外にも入院業務や受付対応など、スタッフの人数確保が必要になりますので、やはりそれなりの費用につながると考えられます。

各大学病院が合同で大きな総合病院をほぼ無償化で診療を行ったりしたら、こうなるかもしれませんね(あり得ない話ですが)。

なので、評価はおそらくは評価3~4が最頻値として得られ、2~5の間に様々な評価が入る。そのような施設が普通の施設だと思います。口コミサイトの中には、いい内容であっても悪い内容に関しても、明らかに書かれている施設では行っていないようなことが書いてあることもあります。そういったことを含めて、書いた人が特定できないようなネット上の内容は話半分というか、話三分の一くらいで読んでおくとよいと思います。

また、逆に評価が低すぎるものが信頼性が高いかというとそれも判断が難しいです。そういったものを読んでみると、ちょっとその理由だけでここまで低評価にするのもどうなのだろうかと感じてしまうものもありますよね?ちょっと同業の口コミだと書きづらいので、たとえばラーメン屋さんの口コミであれば、「ラーメンはおいしかったけど、店員さんの態度がいまいちだったので☆1つです」とかだと、「え、ラーメン自体はおいしかったのに最低評価なの?」と思ってしまうようなものもあります。

ただし、中には本当に周囲に注意喚起をするために、非常に詳細に状況を記載して、「こうだったからひどい状況になってしまった!」と書いてあるようなものも目に留まります。当院には現在これに分類される口コミが投稿されていませんので何とも言えませんが、実際の所は、その動物病院と口コミを書いた方にしかその口コミの真偽はわかりません。

なので、そういったものに対する判断基準の一つとして、口コミに対する返信を見てみるというものがあります。いくつかの口コミサイトでは、いただいている口コミに対して施設側(動物病院側)から返信ができるようになっています。様々な口コミに対して、どのように返信・対応しているかというのも見てみるのも、その病院を知るきっかけになるかもしれませんので、注目してみてください。

11-b、近くの飼い主様のおすすめについて

新しく引っ越してきた土地であったりすると、そこの近所でどこの動物病院がどんな特徴の診療を行っているかがわかりませんよね。そこで聞いてみたいのがご近所でワンちゃんの散歩をしている方に実際に聞いてみるというものです。私自身はちょっとコミュニケーション能力がそこまで高くないので、知らない人に通っている病院やお勧めの病院を聞くにはかなり時間がかかるかもしれませんが、そういったことをさらりと聞けるタイプの方であればお勧めだと思います。

これまで書いてきたとおり、誰から見ても完璧な病院はありません。今、通っている動物病院のいいところもあるし、悪いところもあるけど、総合的に気に入っているから通い続けているというのが実情だと思います。

そういった良いとこ悪いとこを通っている方に直接聞くというのは、ネットの口コミよりもぐんと信頼度は上がる感じがします。

私は飼い主として動物病院にいった経験がほぼありませんので先ほどからラーメン屋さんの例えになっていますが、知り合いの人に「ここに住んでるんだったらあそこのラーメンは一回は食べておいたほうが良い。特に味噌ねぎは絶品だから~○○…。」とかいろいろ言われたら、ほいほい行くと思います(ちょろい)。ラーメン屋さんと動物病院はちょっと比べるものではありませんが、例えばという事です。

ただ、近くの方のお勧めで通い始めた際に、「ちょっと自分には合わないかも・・・」と思った時に、お勧めされた手前、違う病院にも行きづらいというデメリット?があるかもと、今書いていて思いました(小心者なので)。

難しいですね…。

11-c、ホームページを見る

今、まさに皆さん、ホームページを見ていますね。ホームページは、動物病院を探している皆さんや、すでに通っている飼い主様には臨時休診や獣医師勤務表、イベント情報など、それから病気の情報を探している方に発信元がはっきりしている医療情報を提供することなどが主な目的です。

・名称

・診療日・診療時間

・院長あいさつ・獣医師紹介・所属学会や資格など

・診療科紹介・診療実績紹介

・アクセス・地図や設備紹介

・手術や入院についての情報

・その他、医療情報

・一部診療料金

等が掲載されていると思います。「きれいだな」「わかりやすいな」「今っぽいな(?)」「詳しそうだな」など、様々な価値観のもと、好感が持てるホームページを開設している病院に連絡をするオンライン上の病院玄関のような場所だと思います。

これは各病院が良いと考えているページを作成していると思いますので、あえて私の方から「良い動物病院とは~」とは書きません。私の病院のホームページはほぼ100%私がデザイン決定や更新を行っているので私はこれが見やすくてきれいだと思っています。が、他のホームページが良くないかと言われれば、そうは思っていません。ただ、自分で更新しているこのページも、志津本院のページも、子供の様に大切に更新しているページなので、気に入ってもらえたらとてもとても嬉しいです。

11-d、ホームドクターの重要性について

さて、最後にホームドクターの重要性について書かせていただきます。これは良い動物病院の選び方ではありません。良い動物病院のかかり方です。

やむを得ず動物病院を変えることは誰でもあると思います。しかし、ホームドクターというのはしっかりと定めておくことをお勧めいたします。治療というのは、目の前の動物を診て治して終わりという単純なものではありません。長年その仔を観察することにより、その仔の癖や、検査数値の傾向、持病や食べ物の嗜好性や薬の合う合わないがカルテに情報として蓄積していきます。そういう情報を積み重ねることにより、中年から老年に至ることには、その時期に病院に来ただけで、「あ、もしかしてまたお腹壊したのかな?」とか「いつもの心臓のお薬かな?」とか「あ、今日は深刻な顔してるな。重症そうだぞ。」などがパッと見ただけでわかるようになります。「初めまして」で会ったらそうはいきません。

稀に、いくつもの病院をかかっている飼い主様もいらっしゃいます。もちろん、重度な病気をたくさん持ち、「眼は専門のあの先生、関節は専門のあの先生…」といったように各科の専門医にかかっているような場合には問題ありませんが、同じような体調不良にその日の気分によってあっちの先生、こっちの先生にかかっているようなかかり方だと、そのような治療で回復している場合は良いのですが、回復しなかった場合には何が効いて何が効いていないのかも判断することができません。薬の飲み合わせが良いか悪いかも、すでに粉になってしまっていたりすると判断することができません。「ずっと通っていて、その仔の医療情報が蓄積されている」という事は、すでに他の何にも代えがたい良い動物病院の条件です。なので、自分に合う良い病院が見つかるまでの期間は仕方ないのですが、ある程度合う病院を見つけたら、少し腰を落ち着けて通い続けるという事も大切だと思います。

中年くらいになってから、ホームドクターがいないのは大変ですよ!

12、終わりに

さて、書き終わりました(数日かかって書いてます)。「良い動物病院の選び方!」と銘打っておきながら、項目によっては自分の病院での取り組みを紹介してしまったり、精神論のような内容になってしまったりと読み返してみて題名と内容が乖離しているように感じるか所もあります。また、読んでいただいた方には伝わると思いますが、私は獣医師には厳しいです(※16)。なので、いつも自分はこうありたいという強い気持ちがあります。そういったものが文章に出てしまった部分もあったと思います。あくまで、私が思う基準として受け止めていただけたらと思います。

下部のプロフィールにも書きましたが、私は大学6年生の国家試験を控えた夏に、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(以下FP)の資格を取得しました。さりげなく国家資格です。取得しようとしたきっかけは、ちょっと時間があったからです(大学生らしい理由ですね)。でも、今、実はその経験がとても生きていると感じています。FPは主にお金の相談を受ける人というイメージがあると思いますが、正確には少し違います。個々人の人生や夢や希望をヒアリングしてそれがかなえられるようにお金の動きを整えてあげる事です。お金に対して不安を持たない人はごく少数だと思います。皆さん大なり小なり不安がありますよね。その不安の多くは「お金がない事」というよりかはむしろ「わからない」という所から来ています。

前述で、私の現在にその考えがどう活きているかと言えばこの点だと思います。人はわからないことを不安に思います。動物病院での主な不安は病気についての情報や今後が「わからない」という事だと思います。不安を解消させることが私の役割です。聞いて、寄り添って、先の話をして、一緒に歩いてあげるというのはFPの勉強中に学んだ姿勢でした。まさかこんな医療と関係の無い資格を有したことが、自分の診療に何らかの影響を与える日が来るとは思ってもいませんでしたが、今まで私が歩いてきた道が無駄ではなかったのかなと思えて嬉しくあります。

私は千葉県の佐倉市という市で動物病院を開業しています。代々獣医師の家系で、父もじいさんもそのまたじいさんもずっとこの地域で獣医師として働いてきました。佐倉市はお城とか国立歴史民俗博物館とかがあるのが有名な市だと思います。冒頭にも書きましたが、この記事はきっと佐倉市で動物病院を探している方だけではなく日本中の広い地域で読まれることになると思います。

遠隔にお住まいの方がこのページをご覧になって、少しでも役に立てたら、とても嬉しいです。欲を言えば「問い合わせ」の欄から、「参考になったよ」とか言ってもらえたらもっと嬉しいです。(贅沢言ってごめんなさい。)

それでは、この記事はここまでにさせていただきます。

お読みいただき、ありがとうございました。

(※1)

トカゲや鳥類などのエキゾチックアニマルを診療する動物病院は比較的少ないため、犬猫の動物病院と比較してちょっと遠くまで探しに行かないと、そもそも診療を行っている動物病院すらない地域もあったりします。

(※2)

大学病院や専門病院などの施設の総称です。それに対して、街中の病院のことを一次診療施設といいます。

(※3)

東邦大学医療センター佐倉医院

時間外選定療養費の徴収について

https://www.sakura.med.toho-u.ac.jp/jusin/kyukyu/033008.html

(※4)

ご家族がホームドクターに帰ることを拒否してそこでの治療継続を希望された場合には、担当獣医師との相談の結果、今後の主治医を決めていくという流れになると思います。

(※5)

犬猫以外の、鳥類、爬虫類(亀やトカゲなど)、小型哺乳類(ウサギやハムスターなど)の動物のことをエキゾチックアニマルと総称しています。

(※6)

新卒の獣医師としては約1:1なのですが、女性のほうが企業や公務員を選ぶ傾向が少し強いようだと聞いたことがあります。また、結婚して獣医師として働かなくなるなどの理由から、現場には男性が残る傾向にあります。

(※7)

「ペットの取り扱い方」というように動物看護士または獣医師などの動物病院スタッフ側のことを書きましたが、ご家族側の協力も非常に重要です。「プロならどんな環境でもできるでしょ?」という乱暴な話はしないでいただきたいです。できるのですが、自身の飼育しているペットが過度に不安を感じるようなことをあえてご家族がすることはありませんよね?

診察にあたりしていただきたいことが、例えば猫ちゃんの来院時のキャリーケースや、来院の仕方一つで診療が円滑に進められるか(要は猫ちゃんが怒り過ぎないかどうか、もしくは怒る時間が短いかどうか)が決まるところもあります。これはお家でご家族が準備して来院するという事で解消すべきポイントなので、よく獣医さんからアドバイスを聞いて工夫をしてみるとよいと思います。

また、ワンちゃんについても、非常に温厚な子は別にして、すっぽ抜けない首輪や胴輪(ハーネス)を着用していること、もしくは、すでに緊張すると攻撃的になっていることが明らかになっている場合には簡易的なカラーの装着をしておいていただけると、非常にスムーズに診療を進めることができます。

そして行わないでいただきたいことは、ペットに話しかけ続けたり、緊張している様子を見て笑ったり、安心させようと思っての行動とは思うのですが、ペットのお尻や手にぺたぺたとタッチをすることです。

高い声ではしゃいでいたり、笑っていたりするとペットの緊張が余計に高まります。中にはその緊張して怖がっているペットを面白がって動画で撮影を始める飼い主様もいます。また、不意に体を触った場合に、ペットは私たちが触っているのか飼い主様が触っているのかの判別ができないことがあります。突然触ると私たちが触ったのかと思い暴れ始めてしまうことがあったり、顔を撫でようと突然手を出すと飼い主様がかまれてしまう危険性もあります。家と診察台の上は、まったく別なのです。私も歯医者さんの診療椅子の上とじだくのソファーでは同じ姿勢でも緊張の仕方が全く異なります。

私たちはどんな環境でも一定の診療を行うことができる技量がありますが、その技量をあえて阻害するような行為を行うと、ペットにとっていいことは全くありません。「スムーズな診療」とは、私達病院スタッフにだけでなく、ペットに対しても大きなメリットがあります。スタッフとご家族がきちんと協力をして、スムーズな診療を目指しましょう。

(※8)

不定愁訴(ふていしゅうそ)は、臨床用語[1]で、患者からの「頭が重い」、「イライラする」、「疲労感が取れない」、「よく眠れない」などの、「なんとなく体調が悪い」という強く主観的な多岐にわたる自覚症状の訴えがあるものの、検査をしても客観的所見に乏しく、原因となる病気が見つからない状態を指す。

症状が安定しないため治療も難しく、周囲の理解も得られにくい。

もとは1963年11月から出稿された第一製薬(第一三共ヘルスケアの前身)の静穏筋弛緩剤「トランコパール」の広告コピーのために造語された言葉で、翌年には流行語となり、やがて臨床の場で定着した。

(ウィキペディアより)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8D%E5%AE%9A%E6%84%81%E8%A8%B4

(※9)

子供やご老人が理解力が低いというわけではありません。子供であれば、理解するための語彙力が大人と比べて少ない傾向にあるので、より分かりやすい単語を選択して話すなどの工夫が必要です。また、ご老人の場合、やはり青年~中年の方と比較すると理解がゆっくりな傾向があったり、耳が遠くなって言うこともあったりしますので、大きな声で、ゆっくりと、お話をすることによってより良い理解が得られます。こういったことに注意せず、自分が話したい内容、話したい話し方でしゃべっていると、わかりにくい単語をぺらぺらとしゃべる、まったくありがたくない専門家になります。医学的・専門的な内容を、専門用語を使用しないと喋れない。ご家族に理解させることはできない。そのような獣医師は、おそらくその獣医師自身も病気の本質について詳しくないので、難しい単語を使用して煙に巻いているのかなと思っています。

(※10)

この点で私はわがままを言っている自覚があります。なので、私は自分が獣医師でよかったなと思っています。私が獣医師でなかったら、自分に合う獣医師を探すのにさぞ苦労しただろうなと思っています。

(※11)

適当なペット役がいなかったので、カップラーメンのUFOをチワワとして頑張って診察の練習をしています。医師や歯科医師と比べても、獣医師には免許を得てからの研修期間に法的な研修医期間の縛りが弱いです。なので、赴任してから院長の許可がある場合にはかなり早期から診療や検査を行っている獣医師を同僚でも後輩でも見てきましたが、はっきり言ってサーカスを見ているようにハラハラしてます。誤診して開腹をしたり、避妊手術で死亡事故を起こしてしまった例もあります。すべてその獣医師の教育担当者もしくは院長の責任です。当院では私が、もう大丈夫かなと思うまで診療担当になりません。日々ロールプレイングなどを行って成長できるような環境を整えてあげたいと思っています。そのためにはUFO以外の何かが必要かもしれません。犬(UFO)を傾けるたびに中でカヤクがカサカサなっていて、別の生き物の診察のようでした。

(※12)

経験的な勘が当たったというのは私の中では「偶然」と判断しています。私が治療している中でも、今回は試験的な治療を行って、それで元気になってよかった。運が良かった。と思っています。その運というのを実力ととるも偶然ととるもそれは個人の性格の違いによるところだと思いますが、繰り返しになりますが、私の価値観の中では検査を行っていない中で治療して治った場合には「運が良かった」という判断をしています。その運は、私かもしれないし、飼い主様かもしれないし、ペットの運かどれかはわかりません。

(※13)

私の知っている病院でも、本当にいい加減な手術ばかりして、術後の再診に来なかったら「治ったから来なくなったんだよ」って自信満々に話している方がいらっしゃいましたが、本当に怖いです。私はその病院に対して指導する立場にありませんので、絶句しかできません。

(※14)

預けた際には、獣医師や看護師を疑いすぎることはしない方が良いと思います。預かった方もそのような信頼関係では疑われることが怖くていい治療ができません。そんなに疑うなら、信じられる病院に預ければいいじゃないかとこちらから思ってしまうくらい疑い続ける方もいらっしゃいます。もちろん前の病院でとても悲しい思いをしたためにそのようになってしまうというような背景があるのだとは思いますが、それでもです。そして自分のペットは絶対にタオルを引きちぎったり鼻がこすれるまで食事を嫌がったりすることは無いと信じすぎることもしない方が良いかなと思います。いろんなことがあります。人を含めて、生き物に絶対はありません。今まではしなかったというのは、今までの話であり、これからを担保するものではありません。そして家ではやらないというのは家の話であり、病院では良くも悪くも振る舞いは変わります。入院するとドッグフードをよく食べるのに、自宅だと偏食になりゆでたお肉しか食べなくなるような仔もいます。

(※15)

多くは星の数が5段階であらわされていますね(評価4.0:★★★★☆)など

(※16)

知識や技術が無い獣医師はダメです。それを向上させようとしない獣医師もダメです。優しくない獣医師はダメです。人の心の痛みが分からない獣医師はダメです。ダメに決まっています。命を救おうとしているんです。命を懸けて勉強しないとダメです。

監訳者プロフィール

白井顕治

日本動物病院協会の内科認定医・総合臨床認定医資格所有。

2級ファイナンシャル・プランニング技能士

千葉県で代々続く獣医師の家系に生まれ、動物に囲まれて育って、獣医師になりました。「不安をなくす診療」を心がけて診療にあたるとともに、学会参加や後継の育成を行っています。

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