実績詳細

イタリアングレーハウンドの会陰ヘルニアの手術

種類 イタリアングレーハウンド
年齢 7
診療科目 外科 
症状 お尻の左側が腫れている。うんちが出にくい

症状の概要

会陰ヘルニアは会陰部(肛門の左右)の筋肉が萎縮することにより、薄くなった隙間から腹腔内臓器が骨盤腔外へ突出してしまう状態を指します。会陰ヘルニア孔が形成される筋肉の隙間の場所によっていくつかに病態に分けられますが、治療法や予後にはあまり影響しません。
オスよりはメスに多く発生し、また、去勢手術を行っていない犬により多く発生します。
ヘルニアは物理的に孔が存在してしまうために起きてしまうため、治療は基本的にヘルニア孔の物理的閉鎖を行うために外科的に行いますが、脱出している臓器の種類や程度、年齢によっては内科療法で経過を見る場合もあります。

検査結果

症例は元気活発だが、主訴の通りにお尻の左側に膨隆を認め、便が出にくいなどのほかの症状と併せて会陰ヘルニアである可能性が示唆された。

レントゲン検査で会陰ヘルニアであることが確定したため、手術を行うこととした。

治療方法

術式は、

①去勢手術

②開腹下直腸腹壁固定

③会陰ヘルニア孔の閉鎖

 

の順で行った。

 

精巣摘出をしているところ。症例は潜在精巣であった。

開腹し、腹腔内より脱出した直腸をヘルニア部から腹腔内へ戻し、再度の脱出を予防するために腹壁への固定を行った。

 

 

 

ヘルニア部には癒着した腹膜が残っていた。

癒着を外し、腹腔内に戻したのちに円錐形に整形したプロリンメッシュを用いてヘルニア孔を閉鎖した。

 

 

術後

 

 

治療・術後経過

術後は便軟化剤を投与し、排便時にかかる腹圧を軽減させている。

 

 

術後5か月時点で、ヘルニア孔の一部より腹腔内脂肪が脱出したとみられるヘルニアが再発しているが、当初のヘルニアと比較して格段に小さく、日常生活を送る上で特に問題はないため、ご家族と相談した結果、再手術は行っていない。

 

経過観察中

 

担当医:白井 顕治

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