実績詳細

低アルブミン血症:リンパ管拡張を伴うリンパ球プラズマ細胞性腸炎

種類 ヨークシャーテリア
年齢 8
診療科目 内科 消化器科 
症状 食欲がない。下痢をする。薬を飲むと下痢は治るが、投薬をやめるとまた下痢が出る。

症状の概要

わんちゃんに比較的よく発生する、腸の病気が原因の低アルブミン血症を呈する病気です。

検査結果

血液検査では、顕著な低アルブミンが認められました。

また、超音波検査では腹水の貯留が認められました。血中のアルブミンの値が低下すると、浸透圧の関係で体の色々なところに浮腫や液体貯留が起きてしまいます。また、小腸粘膜全域に縞状のエコーサインが確認されました。これは腸粘膜のリンパ管に炎症が起こり、リンパ管の拡張が発生すると認められる所見です。

 

ここまでの検査で、下痢や食欲不振の主な原因は小腸にあることが示唆されていますが、本人に麻酔のかけない、負担の少ない検査で判明できるのはここまでです。

確定診断を行うためには内視鏡検査もしくは開腹検査によって、腸の組織を一部採取し、検査する必要があります。

この症例では内視鏡で届く範囲の腸管に病変が認められていますので、内視鏡検査を実施しました。

内視鏡検査の肉眼所見では、全体的・びまん性にリンパ管の拡張と粘膜浮腫が認められました。

内視鏡によって得られた組織生検材料によって、リンパ管拡張を伴うリンパ球プラズマ細胞性腸炎という診断が下りました。

 

 

 

治療方法

治療はステロイド剤と抗生剤の内服と、食事療法が主となります。

ステロイド剤の量の調節とともに、食事内容を調節する必要があります。

食事は低アレルギー食が著効する場合もあれば、低脂肪食が効果を示す場合もあります。本病態においては、食事の内容と血液検査の値を段階的に観察していきながら決定する必要があります。

 

この症例については、低脂肪食において良好なコントロールを行うことが出来ました。

治療・術後経過

良好にアルブミン値を維持することができており、現在定期検診中です。

お気軽にご相談ください

043-483-1212
受付時間 9:00~11:30 14:00~17:30

お問い合せフォーム
インターネットでカンタン相談

病院案内アクセス
駐車場4台完備・近隣にコインパーキング有