喧嘩による外傷は一般的に、戦っている場合には頭頸部に、逃げているところを追い打ちをかけられる場合には尾尻部に、傷を負います。(一般的にはです。)猫の爪による外傷は当初は針穴のように小さく目立ちませんが、数日後に大きな膿瘍となって排液することもあれば、どんどん大きくなり続けることもあります。
大きな化膿巣があると、時に元気や食欲が低下することもあります。そのため、食欲低下の主訴できた猫ちゃんの体調不良の原因が、身体検査の結果見つかった外傷であることもあります。外相を付けあうことはFIV(猫エイズ)の罹患リスク上昇にもつながりますので、ネコちゃんの外出には注意してあげましょう。
実績詳細
雑種猫の下顎の外傷性化膿創
種類 | 雑種 |
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診療科目 | 軟部外科・整形外科 |
症状 | 下顎が腫れている。今日気が付いた |
症状の概要
検査結果
症例は外に出かけることもある生活をしていた。急に腫れたということから、膿瘍を疑って穿刺をおこなった。
治療方法
腫瘤部から4mlほど排膿され、顕微鏡で検査を行ったところ変性好中球と多数の球菌を認めた。また頭部レントゲンでは下顎骨や歯槽に変性性骨融解が認められなかったため、猫同士の喧嘩による外傷と化膿と判断した。
排膿した個所の洗浄および抗生剤の投与を行った。
治療・術後経過
治療開始数日後には腫れは引き、また、再発も認められなかったため、治療終了とした。
経過良好
担当医:白井 顕治
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