ウサギの不正咬合は不適切な食事や飼育環境、悪癖(ケージを噛んてしまうなど)によって引き起こされます。よだれや流涙などで発見されることもあれば、この症例のように食欲不振で来院するケースもあります。歯をカットして正常な位置で咬合できるようにするとともに、問診によりそのウサギが不正咬合になった原因を探し、是正することが再発率の低下につながります。
一度不正咬合になってしまった歯はかなり高い確率で再発してしまうため、ならないように若いころから検診を受けて生活環境を整えてあげましょう。
実績詳細
ウサギの不正咬合の治療
種類 | ウサギ |
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年齢 | 2歳 |
診療科目 | エキゾチック診療科 |
症状 | 最近あまり食事を食べない |
症状の概要
検査結果
身体検査を実施したところ、切歯および臼歯の不正咬合が認められた。
問診により、このウサギは主にペレットや果物を主食として給餌されていたということから、繊維不足の食事のための不正咬合と診断された。
治療方法
口腔内局所麻酔を行い、切歯および臼歯のカットを行い、正常に咬合できるようにした。
また、食事に関しては牧草の、まずはアルファルファから始めるように指導を行った。
治療・術後経過
症例はその後数か月おきに何度か歯のカットを実施したが、徐々に不正咬合が改善され、牧草を食べるようになってからはカットする頻度が低下していった。
経過良好
担当医:白井 義昭
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