通常、乾燥に弱いツノガエルの飼育に使用する床材として、湿度を保つ目的を込めて水ゴケ、ヤシガラ、両生類用土壌などが用いられる。
また、その他の飼育方法として、水飼いやウールマットを床に敷く飼育方法もある。理想的な湿度は80%程度、至適環境温度域は22~28℃とされている。
床材の誤食や、排泄物での汚染による中毒などに注意が必要なペットである。
実績詳細
クラウンツノガエルの異物誤食
種類 | クラウンツノガエル |
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年齢 | 8才 |
診療科目 | エキゾチック診療科 |
症状 | 2か月くらい前から元気がない お腹が張っている 1ヶ月くらい便が出ていない 食欲低下 |
症状の概要
検査結果
レントゲン検査にて消化管内に床材にしていた石と思われるものを多数確認したため、床材の誤食による消化器症状(食欲低下・便秘・鼓腸)と診断した。
治療方法
密になっているため消化管の動きが悪くなり、食欲不振及び排便停止がおきていると思われたため、まずは内科療法にて治療。
床材としていた砂利の撤去を指示、排出促進作用のある薬剤の処方し経過を観察した。
治療・術後経過
翌日には排便が認められた。
1週間後、再度レントゲン検査を実施。
(初診時に比べると腹部のふくらみやや改善)
消化管内の石に動きがみられたため、同様の内科療法を継続。
その後も排便がみられ、便の中に石も排出されていた。
1か月後、再度レントゲン検査を実施。
消化管内のがわずかに残っていたため内服薬を継続。
さらに1か月後、レントゲン検査を実施
消化管内の石すべてなくなっていたので治療終了とした
誤食したものがすべて体外に排出されているため、予後良好と判断される。
担当医:清水
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