実績詳細

雑種犬に対する減声手術

種類 雑種犬
年齢 12歳
診療科目 軟部外科・整形外科 
症状 減声手術を希望

症状の概要

このような手術について言及することは、動物愛護の観点から方々からい指摘を受けるということは理解したうえで、情報を開示しています。

「犬は鳴くもの、無駄吠えはすべて飼い主のしつけのせい。あとからでも、どんな時からでもしつけ次第で改善させることができる。吠える声に我慢できないくらいなら初めから飼育するべきではない。」どの意見も、適正ともいえるし、場合によっては当てはまらないこともあります。すべてはケースバイケースです。途中から仕方なく預かることになった犬、しつけをしようにもそのような時間は取れない。しつけの効果もすぐには出ない。トレーニングを受けさせたのに結局数か月で元通りに吠えるようになってしまった。吠えたときには部屋が震えるほどの大きな声が出る。ずっと吠える。夜中に吠えることもある。苦情のチャイムが鳴る。安楽死や山の中に捨てるといったことはしたくない。しかし近隣からの苦情を気にして夜も眠れない。このような最適解が出せないような状況に至ってしまうことは不幸にも、時にあります。そのような状況に陥った人にしかわからない状況・心境というものがあります。その犬と暮らしていくために必要な場合には、減声手術を考えるということは選択肢の中に入れてもよいのではないかと当院は考えております。

検査結果

症例はよくしつけられた温厚な性格の犬であるが、自分のテリトリーの付近に人や猫が近づくと威嚇吠えをしてしまう。背景・生活環境として、福祉施設で飼育されている犬であるが、鳴き声の問題から入居者や近隣住民からの苦情が入っている。また、施設であるという都合上から、飼育担当者が入れ替わってしまい、当初飼育し始めた担当者ではないため、しつけなどでの改善も難しいと判断された。

こんな状態ではあるが飼育は続けていきたいという担当者の意向から、減声手術を実施することとなった。

治療方法

口腔内からアプローチする手法で声帯の一部を除去し、減声手術を実施した。

治療・術後経過

 

 

手術前

(防音犬舎の扉の外側より録音、右下のワンちゃん)

 

 

 

 

術後

(防音機能のないアクリル扉の犬舎)

 

無音とはならないが、症例が吠え続けていても近くで人間が会話を続けられる程度の音域まで下がった。

 

 

担当医・執刀医:白井 義昭

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