眼瞼内反症は主に下眼瞼に起こる症状で、犬でも猫でも発生します。眼瞼内反症の主な症状は、内反して眼球の角膜・結膜に被毛が接触することによる角膜障害を主訴に来院されることがほとんどです。そのため、内反を治すことよりも、角膜障害がきちんと治るかどうかという点が重要となります。なので、可能であれば初めから矯正手術を行うのではなく、矯正手術(タッキング)によって角膜障害が治るかを確認してから行う方がより確信をもって内反症の矯正手術を行うことができます。
実績詳細
マンチカンの眼瞼内反症に対する矯正手術
検査結果
症例は左右ともに下眼瞼(したまぶた)の内反症によって角膜障害を起こしていた。
治療方法
去勢手術を実施していないオス猫だったため、まず去勢手術時に仮縫合(タッキング)を実施して角膜障害の改善の程度を確認した。
縫合後、流涙や羞明は有意に改善し、慢性的に発生していた角膜潰瘍も4日目に消失した。
そのため、本手術として皮膚及び皮下組織を切り取って内反症の矯正を行った。
治療・術後経過
抜糸後、角膜のラインは正常に矯正され、角膜障害も発生していない。
経過観察中
担当医・執刀医:白井 顕治
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