目次
📌 犬のアトピー性皮膚炎とは?
犬のアトピー性皮膚炎は、
遺伝的に皮膚のバリアが弱く、
痒みが繰り返し出てしまう慢性の皮膚病です。
「治らない」「ずっと薬を飲むしかない」と言われることが多いですが、
適切なスキンケアで症状を安定させることは十分に可能です。
📌 なぜ「治らない」「繰り返す」と感じるのか?
多くの子が、痒みを抑える薬だけで治療されています。
しかし、皮膚の乾燥やバリア機能が弱いままでは、
症状が落ち着いてもすぐに再発してしまいます。
「薬だけ」では限界がある理由がここにあります。
📌 当院が行うプロのスキンケアと薬浴
当院では、獣医師の治療と並行して、
愛玩動物看護師が担当する薬浴・スキンケアを重視しています。
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犬の肌に合わせた薬浴シャンプー
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皮膚の状態を見ながら保湿処置
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飼い主さんが自宅でできるケアのサポート
保険適用になる場合もあり、
長期の薬漬けを減らせる大きな助けになります。
📌 家でできるスキンケアのコツ
皮膚科治療を安定させるためには、
おうちでのケアもとても大切です。
✅ 低刺激のシャンプーを正しく使う
✅ 乾燥しやすい季節は保湿を忘れない
✅ 室内のホコリ・花粉などの除去を心がける
小さなことの積み重ねが大きな差になります。
📌 当院で実際にあった症例
他院で薬だけの治療を続けても改善しなかった子が、
当院のスキンケアと薬浴を取り入れたことで、
痒みが大幅に落ち着き、内服薬も減量できました。
📌 まとめ|薬だけに頼らない皮膚科診療で、わんちゃんのQOLを守りましょう
犬のアトピー性皮膚炎は、
薬だけに頼るより、スキンケアを一緒に続けることで
症状を安定させやすくなります。
「なかなか治らない」「薬を減らしたい」と思ったら、
ぜひ一度ご相談ください。
著者プロフィール
白井顕治(しらい けんじ)院長
獣医師、医学博士
日本動物病院協会(JAHA)獣医内科認定医・獣医外科認定医・獣医総合臨床認定医
わんちゃんの皮膚トラブルを治療とスキンケアで一緒に支えます。痒みの悩みは遠慮なくご相談ください。
千葉県で代々続く獣医師の家系に生まれ、動物に囲まれて育って、獣医師になりました。「不安をなくす診療」を心がけて診療にあたるとともに、学会参加や後継の育成を行っています。
当院は国際ねこ医学会(isfm)よりキャットフレンドリーゴールド認定を受けている病院です。