佐倉しらい動物病院ブログ

【獣医師監修】犬や猫の目が黒い?考えられる病気や対処法の紹介

(※症例の患部の写真がございます。苦手な方はご注意ください)

犬や猫の眼が黒くなった

眼が黒く感じる場合、通常ではそこに存在しない黒色の物質が存在することにより「目が黒くなった」と気づくことになります。

(正常でも黒目と呼ばれる部分はありますが、そこではない部分の話です。)

まぶたが黒い

まぶたが黒くなった場合に考えられる疾患として、慢性炎症やマイボーム腺腫などの腫瘍などが考えられます。また、涙やけで被毛が黒~茶褐色に変化することがあります。

腫瘍に関してはマイボーム腺腫以外にもメラノーマなどの悪性腫瘍も鑑別疾患に入ります。

結膜が黒い

結膜はまぶたの裏の眼瞼結膜と、白目の上に張っている眼球結膜に分かれます。

この部分や強膜が黒くなっていると、「白目が黒い」という言葉にするとよくわからなくなる主訴で来院することとなります。

結膜が黒くなる原因として慢性炎症による色素沈着や腫瘍が考えられます。

比較的多い状況としては、ドライアイやマイボーム腺機能不全に起因する慢性角膜・結膜炎によって色素性角膜・結膜炎が起こっている状態です。

白目が黒い

白目の表層にある結膜ではなく、下の強膜が黒くなっている場合には、メラノーマなどの眼球内腫瘍の存在が疑われます。

白目(強膜)に関しては、もともと薄い部分があることがあり、ほかの個所と比べてうっすらと黒い部分があることは生理的にも認められることがあります。

内眼角の内側から色素が伸びてきている

角膜が黒い

角膜が黒いと感じた場合には、慢性炎症によって色素性角膜炎を起こしている可能性が第一に考えられます。

また、角膜全体が浮腫をおこし白くなっている場合に、角膜の一部が薄くなったり剥がれ落ちたりすると、黒く見えることもあります。

また、犬には発生しない猫特有の病気として角膜黒色壊死症という疾患もあります。

これは病態がしっかりと解明されていない疾患の一つですが、慢性的な刺激に対する反応として発生するといわれており、ヘルペスウイルス性角結膜炎やドライアイ、眼瞼内反症に続発することが多い印象を受けます。

猫の角膜黒色壊死症

眼の中が黒い

眼の中に関しては、眼の中の液体(眼房水)に色がついて暗い色調で見えるときと、瞳孔(虹彩)が黒く見えるときがあります。

それよりも奥の眼球内構造は、通常外から見ても見ることはできないため、ご家族が気付ける構造はこの瞳孔~水晶体までとなります。

ぶどう膜炎や緑内障、瞳孔の腫瘍などが鑑別に挙げられます。

生後すぐから存在する場合には、ぶどう膜のう胞などの先天異常により発生する構造もあります。

まとめ

眼が黒くなる場合に考えられる疾患として、慢性炎症や腫瘍によるものが多く認められます。ペットが不快感を感じて症状を出している場合も、特に無症状である場合もあります。

しかし、気づいた場合には早期に動物病院を受診しておくと進行が食い止められる疾患もあるため、ワンちゃんや猫ちゃんの眼が黒くなったと感じた場合には動物病院を受診しましょう。

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著者プロフィール

白井顕治(しらい けんじ)院長

獣医師、医学博士、日本動物病院協会(JAHA)内科認定医・総合臨床認定医

千葉県で代々続く獣医師の家系に生まれ、動物に囲まれて育って、獣医師になりました。「不安をなくす診療」を心がけて診療にあたるとともに、学会参加や後継の育成を行っています。

当院は国際ねこ医学会(isfm)よりキャットフレンドリーゴールド認定を受けている病院です。

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