骨が持つ強度以上の外力がかかったときに、ひびが入ったり、折れてしまう状態のことです。
治療には外固定(ギプス)、内固定(ピンやプレート)、創外固定などさまざまな方法があります。
今回は中手骨、いわゆる手の甲の骨の骨折なります。
この骨折の治療においては外固定法(ギプス)や内固定法(ピンやプレート)が一般的です。今回体重を支えるための第3,4中手骨が折れており、また変位も大きいため内固定法を選択しておりますが、骨がかなり細いため使えるインプラントにかなり制限が出ています。
実績詳細
ヨークシャーテリアの中手骨の骨折
種類 | ヨークシャーテリア |
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年齢 | 6歳 |
診療科目 | 軟部外科・整形外科 |
症状 | 朝起きたら左前肢を挙上していた |
症状の概要
検査結果
症例は過去に左前肢の橈尺骨骨折を治療した経歴があった。
今回左前肢の第2、3、4中手骨の骨折を認める。
治療方法
レントゲン検査にて診断。
手術までの間に状況悪化を防ぐために包帯処置を実施。
手術にてピンによる整復と包帯処置を実施し
2ヶ月後に抜ピンを行った。
術後のレントゲン
治療・術後経過
受傷3日で手術を行い、足の使いもよかったので術後3日で退院とした。
小さい体格なので骨が細くインプラントが制限され0.6mmのピンで整復し、ギプスを巻いた。
ギプスは2-3週間行い、その後は包帯なしで経過観察とした。
経過は順調に進み、術後2ヶ月で骨癒合も認めたため抜ピンを実施。
術後6ヶ月経つが元気よく走り回っている。
抜ピン後も再骨折はなく元気に走っているため今後は期間を空けて経過観察とした。
抜ピン後、2週間のレントゲン
担当医・執刀医:清水 健
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