唾液腺を輸送する唾液腺管が損傷すると、唾液が組織間に漏れることによって唾液瘤(ガマ腫)が形成されるとされている。しかし、実験的に唾液腺管を結紮しても唾液瘤が発生しないこともあるため、唾液瘤の発生理由は完全に解明されていない。軟性に腫脹することによって皮膚障害が出たり、感染が生じたりする場合には外科的に唾液腺を摘出する対象としている。
実績詳細
ヨークシャーテリアの唾液瘤
検査結果
症例は特に自覚症状を呈していなかったが、下顎部に軟性の腫脹が認められた。
超音波検査において、軟部組織間に液体の貯留が認められ、抜去された液体の性状より唾液瘤と診断された。
治療方法
ご家族と相談の上、経過観察を行い、改善しない場合には追加検査を検討することとなった。
治療・術後経過
経過観察後、1週間程度で下顎部の腫瘤は消失した。
その後再発は認められなかったため、特発性に一時的に唾液腺に障害が出たものと診断を下した。
経過良好
担当医:白井 顕治
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