ヘビやハチなどの毒生物と遭遇して被害を受けるのは、犬と猫を比べると犬の方が圧倒的に多いでしょう。また、受傷部位は頭頸部もしくは前肢周辺が多い。
今回の症例では明確に近くに噛み切ったヘビの死体があったため容易に診断できたが、草むらに顔を突っ込ん出から鼻先を痛がっているなど、ヘビかどうかわからない場合には、はれている部位を注意深く見てみると、ヘビによる咬傷の場合には牙が刺さった二つの外傷が確認できる場合もある。
いずれにせよ治療は血圧を維持し、組織還流を保ち、過度な反応を抑制することが重要である。アナフィラキシーショックなど強い症状が認められなければ、通常予後は良い。
実績詳細
毒ヘビによる咬傷、アレルギー反応
種類 | 雑種犬 |
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診療科目 | 内科 |
症状 | 昨晩庭で騒いでいた。犬小屋の近くに噛み切られたヘビの死体が落ちていた。下あごが腫れている。 |
症状の概要
検査結果
マムシとみられるヘビの死体と、著しく腫脹した下顎
ヘビによる咬傷と、ヘビ録による炎症、アレルギー反応と診断した。
呼吸不全はなく、飲水も摂食も不自由なく行えていた。
治療方法
代謝を早めるため、点滴を行い、抗生剤およびステロイド剤の投与を行った。
治療・術後経過
2日後には腫脹は軽減され、元気食欲も普段通りとなった。
経過良好
担当医:白井 顕治
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