短頭種気道閉塞症候群は、外鼻孔の狭搾・鼻道の狭搾、軟口蓋の過長・気管低形成などのいくつかの異常が組み合わさって症状を出す。症例によって、各々の形成異常の程度は様々であるため、鼻やのどの手術を行えばすべて完治するわけではない。また、短頭種の手術ということで麻酔リスクはあるが、一般的に気道閉塞症候群を長く患っているほうが麻酔リスクが上昇するため、症状が認められた年齢を考慮して手術を行うかどうかの判断をする必要がある。
実績詳細
短頭種気道閉塞症候群のパグに対する外鼻孔拡張と軟口蓋過長に対する外科手術
検査結果
症例は特に検査を行っていない状態であっても頸部を進展させ、努力呼吸を行っていた。
レントゲン検査を実施した結果、軟口蓋の過長が認められた。
また、安静時に確認すると外鼻孔の狭搾も認められたため、併せて形成することとした。
治療方法
外鼻孔の拡張の術前(上)と術後(下)
軟口蓋の切除の術前(左)と術後(右)
治療・術後経過
術後より呼吸音が軽減された。
術後は安定した呼吸状態であったが、興奮した際にはがーがーという呼吸音が出てしまうため、涼しくして体温上昇を避けたり、減量を行うことを勧めた。
担当医・執刀医:白井 顕治
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