猫において、感染性の角結膜炎の原因としては、ヘルペスウイルスやクラミジアなどが挙げられる。外見上の特徴として、クラミジアの感染症では結膜浮腫が重度に出るが、充血や粘膜のびらんはまれである。今回は角膜病変が認められなかったものの、結膜にびらん性の病変が認められたため、ヘルペスウイルス性角結膜炎と判断した。
実績詳細
雑種ネコのヘルペスウイルス性角膜炎・結膜炎
検査結果
症例は中年齢の雑種ネコであり、既往歴としてヘルペスウイルス性の角膜炎になったことがある。
症例の右眼は重度の結膜浮腫と軽度の結膜充血を呈していた。
フルオロセイン染色を実施したとこと、角膜に病変は認められなかったが、結膜にびらん性の病変が認められたため、ヘルペスウイルス性角結膜炎を疑った。
治療方法
角膜保護剤及び二次感染を制御するための抗生剤を処方した。
治療・術後経過
治療開始1週間後、わずかに充血が残っているものの、結膜浮腫は有意に改善された。
数日継続して点眼して、治療終了とした。
担当医:白井 顕治
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