特発性膀胱炎に罹患すると、炎症性物質による尿道の閉塞、炎症の尿道への波及による尿道痙攣による尿道狭搾など複数の要因によって尿路閉塞を起こし、排尿ができなくなってしまう。
何回閉塞を起こしたら会陰尿道造廔術を行うべきというコンセンサスは得られていないが、発生した腎機能障害の程度によって判断を行うべきであり、1回しか閉塞を起こしていなくても手術が推奨される場合もある。
実績詳細
雑種猫の尿路閉塞に対する会陰尿道造廔術
種類 | 雑種猫 |
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年齢 | 4歳 |
診療科目 | 軟部外科・整形外科 泌尿器科 |
症状 | トイレに何度も通っている |
症状の概要
検査結果
症例は特発性膀胱炎によって尿路閉塞を起こしており、深刻な急性腎後性腎不全に陥っていた。
尿カテーテルを設置し、水和を行い腎機能の改善が見られたのちに、ご家族と相談して再度閉塞を起こすことを避ける目的で会陰尿道造廔術を行うこととなった。
治療方法
術前の様子
術中
陰茎と尿道球腺を確認している
術後
治療・術後経過
症例は手術翌日より自力排尿を行うことができ、手術から3-4日ほどで退院となった。
経過観察を行い、術部が良好に癒合していることを確認し、治療終了となった。
経過良好
担当医:白井 顕治
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