シーズーは温和で愛らしい性格が特徴の犬種です。
日本国内でも昔から飼育頭数の多い犬種の一つです。
この記事では、シーズーに発生しやすい病気4つについて紹介していきます。
眼のトラブル
短頭種であり、頭蓋の大きさと比較して目が大きく露出しているため、眼のトラブルが多くなりがちです。
角膜潰瘍や逆さまつ毛、涙やけやドライアイなどの疾患に罹患しやすい犬種です。
皮膚のトラブル
密毛と脂質分泌のため、皮膚トラブルも発生しやすい犬種です。
アトピー性皮膚炎や脂漏症、マラセチア性皮膚炎やそれらに関連した外耳炎、ホットスポットやニキビダニ症など、皮膚疾患としては珍しい疾患になるわけではありませんが、これらのよく見る皮膚疾患の一つまたは複数に罹患していることが多いです。
丁寧な皮膚科の治療が生涯の薬の投薬量の減少に役立ちます。
心疾患
小型種であり、弁膜症に伴う僧帽弁閉鎖不全症に罹患しやすい犬種です。
特に性別がオスの場合にはメスよりも罹患する確率が上がるため、検診の際は心雑音が無いか注意して聴診するとよいでしょう。
(犬種は異なりますが、疾患の紹介です)
歯周病
シーズーは小型犬種であり短頭種であるため、幅密集しており、歯石や歯垢が付きやすくなります。
結果として歯周病のリスクが高くなる犬種といえます。
(犬種は異なりますが、疾患の紹介です)
まとめ
その他には腎疾患や呼吸器疾患、膀胱炎などがシーズーにおいてよく見かける病気となります。
おとなしくケアさせてくれる犬種が多いので、丁寧に治療をしてあげると負荷のない生活を送ることができるでしょう。
その他、臍ヘルニアなども好発することが報告されています。
著者プロフィール
白井顕治(しらい けんじ)院長
獣医師、医学博士
日本動物病院協会(JAHA)獣医内科認定医・獣医外科認定医・獣医総合臨床認定医
千葉県で代々続く獣医師の家系に生まれ、動物に囲まれて育って、獣医師になりました。「不安をなくす診療」を心がけて診療にあたるとともに、学会参加や後継の育成を行っています。
当院は国際ねこ医学会(isfm)よりキャットフレンドリーゴールド認定を受けている病院です。