カメを含む爬虫類においては、脱皮不全があると炎症や二次的な感染を生じやすくなる。
また、不衛生な飼育環境や低体温、免疫力の低下(UV不足やビタミン不足など含む)、外傷などによって、細菌性皮膚炎が起きやすくなる。
足底皮膚炎は、水深が浅いなどの飼育環境の不備が原因になることが多く、擦過傷により皮膚がめくれ、出血や膿瘍を形成することもある。
実績詳細
クサガメの細菌性皮膚炎、脱皮不全、足底潰瘍
種類 | クサガメ |
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年齢 | 13歳 |
診療科目 | エキゾチック診療科 |
症状 | 1週間前から甲羅に穴が開いている。 |
症状の概要
検査結果
背甲板、腹甲板ともに小さい穴を多数確認
背甲板は脱皮不全もみられ、両後肢に皮膚炎をおこしている
ハーダー腺の軽度腫脹もみられた
治療方法
飼育は日当たりのよいベランダとのことなので紫外線は十分に当たっていると考えられる
食事内容がエビやささ身を主食とし、たまにカメフードとのことでビタミン不足も起きていることが予測されたためビタミン剤の注射を行った
両後肢の皮膚炎については、両側の足底に膿瘍を形成していたため膿瘍を除去し消毒した
抗菌薬の内服、患部の消毒、食事内容の改善を指示
治療・術後経過
症状の改善がみられたため治療終了とした
担当医:清水麗子
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