実績詳細

トイプードルの鼻腔内異物

種類 トイプードル
年齢 10歳
診療科目 呼吸・循環器科 
症状 散歩後から急に逆くしゃみをし始めた

症状の概要

逆くしゃみとは鼻から勢いよく息を吸う動作が発作的に生じる現象であり、鼻腔内に何らかの原因が存在していることが多い。原因としては①チワワやポメラニアンなど小型犬種の生まれつきの構造によるもの、②異物や感染、腫瘍を含む炎症性病変によるものなどがある。前者であれば幼少期より間欠的に症状を認め、そのほとんどは病的ではないため治療対象とならない。一方、後者の場合は積極的な検査や治療を必要とするケースがほとんどである。

検査結果

飼い主様に詳細を聞くと散歩中に植物を食べ、その後吐くような仕草をしたが何も出てこなかった、とのことであった。

 

治療方法

ヒストリーより鼻腔内異物を疑い、全身麻酔下での鼻腔内視鏡検査をご提案、実施した。

検査の結果、右鼻腔内に植物を認めたため、外鼻孔側から鉗子で除去。

異物は9cm近くある細長いイネ科の植物と推定さ れた。

 

治療・術後経過

処置後より症状は消失したため、治療終了とした。

 

 

担当医:吉川

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