実績詳細

パグの慢性角膜上皮びらん(SCCEDs)

種類 パグ
年齢 4歳
診療科目 眼科 
症状 眼の病気が治らない。他院で麻酔をかけての処置が必要といわれた。

症状の概要

SCCEDsと判明した場合、綿棒で丁寧にデブリードメントをするだけでも、ある程度治癒する確率はあるものの、決して高いとは言えない。綿棒による処置単独で治癒が良好に起きない場合には、細針を用いた角膜格子状切開やラウンドバーを用いた角膜実質の研磨を行い、必要に応じてコンタクトレンズを併用することによって治癒率が改善することも報告されている。これらの手法を組み合わせたとしても、角膜上皮に対してほかの異常(犬種的、眼瞼のほかの病気)が組み合わさることによって治癒率が低くなってしまうこともあるため、角膜上皮以外の検査も重要である。

検査結果

問診及び角膜染色検査を実施したところ、慢性角膜上皮びらん(SCCEDs)が認められた。

 

2か月ほどめん央によるデブリードめん鳥屋コンタクトレンズ装着で経過を観察していたため、びらんした上皮の下に肉芽組織の増生も起きていた。

 

病変部位を確定するために綿棒でデブリードを実施すると、中央部以外にもほぼ角膜全領域で上皮びらんが認められた。

治療方法

経過が長かったという点と、眼の周囲を触ると第三眼瞼が突出してきてしまう症例だったため、鎮静下で完全なびらん上皮の除去と角膜格子状切開を実施した。

 

治療・術後経過

処置から2週間後

結膜充血は収まり、流涙も減少してきている。

 

 

処置4種看護

肉芽組織は消失し、綿棒で角膜上皮を軽く研磨したが、びらんは認められなかったため、治療終了とした。

 

経過良好

 

担当医:白井 顕治

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