免疫介在性肉芽腫性眼瞼炎は、特に好発犬種は存在しないとなっている。発生は中年齢から高年齢までさまざまである。
また、ステロイド剤への反応が平均的な免疫介在性疾患より鈍いように感じる症例もいるため、内服と点眼を使い分けてコントロールしていく必要がある。
実績詳細
ポメラニアンに発生した免疫介在性肉芽腫性眼瞼炎
種類 | ポメラニアン |
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年齢 | 13歳 |
診療科目 | 皮膚科 眼科 |
症状 | 瞼が突然腫れた |
症状の概要
検査結果
症例は弁膜症の既往歴があり、発咳によってたびたび来院していた高齢のポメラニアンである。
環境や食事は一切変更していないということだった。
左右の上眼瞼、下眼瞼が有意に腫脹しており、痛みを感じるようで、しきりに気にして搔いている。
既往及び臨床症状より、免疫介在性肉芽腫性眼瞼炎と判断した。
治療方法
免疫介在性肉芽腫性眼瞼炎の治療としては、内服もしくは点眼によるステロイド療法が第一選択となるため、まずは内服のステロイド剤を使用して反応を見ることとした。
治療開始2週間後
治療・術後経過
治療開始2か月後
内服のステロイド剤のみで眼瞼の腫脹はコントロールすることができ、この症例については徐々にステロイドを漸減しても、現在のところ再発していない。
経過良好とし、経過観察を続けていく。
担当医:白井 顕治
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