実績詳細

ヨークシャーテリアのポリープ様好酸球性膀胱炎

種類 ヨークシャーテリア
年齢 11才
診療科目 外科 泌尿器科 
症状 繰り返す膀胱炎・血尿

症状の概要

犬の膀胱結石は発生率が高いものを2種類を上げるとストルバイト結石とシュウ酸カルシウム結石である。ストルバイト結石は膀胱炎に関連して発生することが知られており、また、適正に管理することができれば食事療法でも溶かすことが可能である(慢性膀胱炎が起こっている場合には、先行して手術を実施する場合もあります)。
シュウ酸カルシウム結石は食事療法では溶かすことができない結石であるため、ずっと膀胱内に存在すると今回のように結石刺激性に慢性膀胱炎を引き起こす原因となるため、手術の適応となります。




また、膀胱に腫瘍が形成された場合には移行上皮癌などの悪性度の高い腫瘍もあるため、鑑別を行ってから手術を行うべきであるが、今回は腫瘍の発生部位や形状から、可能性が低いため事前の細胞診を実施していない。第一手術は腫瘤の切除と病理検査による診断と、結石の摘出を目的に実施したが、結果的に第一手術のみで治療が終了した症例である。

検査結果

症例は以前より膀胱結石を保有しており、たびたび結石刺激性膀胱炎を起こしていた。

 

この度、内科療法に反応が乏しくなってきたことから再度エコー検査を実施すると膀胱内を占拠する腫瘍性病変が確認された。

 

膀胱内に生理食塩水を注入して形態を確認すると、膀胱尖部に有茎状に付着する構造物であったため、ご家族と相談した結果、膀胱結石と同時に切開・摘出することとした。

 

 

治療方法

 

膀胱を切開する

膀胱内から二つの結石の摘出及び、膀胱壁から腫瘤を3ミリマージンを取って切除した。

 

 

切除後の膀胱及び、縫合後

縫合し、終了とした。

 

治療・術後経過

手術直後は血尿・頻尿症状はあったものの、2日後からは症状が改善され、目視での血尿は消失した。

 

食欲旺盛であり、排尿回数も安定したため、手術4日後に退院とした。

 

 

ーーーー以下病理及び結石解析ーーー

検索した膀胱では、大型のポリープ状の腫瘤が形成されていますが、炎症性の病変から成り立っています。結石などの刺激により、粘膜や結合組織の増生を伴った炎症性の変化が起こったと考えられます。これらの細胞には悪性所見は認められず、摘出状態は良好ですが、膀胱への刺激が持続すると同様の病変が再形成される可能性があります。念のため、経過観察をお勧めします。

 

結石

シュウ酸カルシウム 100%

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好酸球性膀胱炎の原因として結石による慢性刺激が考えられたため、結石症の再発予防のためにメンテナンス食の給餌を続けることとした。

 

経過良好

 

担当医・執刀医:白井 顕治

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