実績詳細

ロシアンブルーの甲状腺機能亢進症の治療に対するアレルギー

種類 ロシアンブルー
年齢 15歳
診療科目 内科 皮膚科 
症状 最近元気が良すぎる。痩せた

症状の概要

甲状腺機能亢進症に対する治療薬(チアマゾールなど)の副作用の一部に、体のかゆみがある。発生率は5%程度であるが、確率的に20頭に1頭程度は遭遇するため、まれな副作用ではない。この副作用が出てしまった場合には、通常ほかの甲状腺に対する薬に対してもアレルギー反応を起こしてしまうため、内科療法は選択することができないことがほとんどである。これは、最終代謝産物に対する反応であるため、どの薬でも行きつく代謝物は同様のものであるためである。そのため、このようなアレルギー反応が出てしまった場合には、外科療法もしくは食事療法でコントロールしていく必要がある。

検査結果

症例は高齢のロシアンブルーである。

血液検査を実施したところ、甲状腺のホルモンが異常高値を示しているため、甲状腺機能亢進症と診断した。

 

その後、甲状腺機能亢進症に対する内服を飲んだが、その薬に対するアレルギー反応(薬疹)が出てしまい、特に頭頚部に強い掻痒感が出てしまった。

治療前

 

抗甲状腺ホルモン薬投与1週間後

治療方法

抗甲状腺ホルモン薬(チアマゾール)の投与を中止し、短期間プレドニゾロンの投薬を実施した。

 

また、甲状腺機能亢進症に対してはご家族と相談し、食事療法にて対応することとなった。

 

 

治療・術後経過

休薬後、頭部の掻痒はおさまった。(発毛も始まってきている)

 

食事療法にて経過を観察していくこととした。

 

担当医:白井 顕治

お気軽に
ご相談ください

志津しらい動物病院043-462-1122 受付時間 9:00~11:30 15:00〜18:30

佐倉しらい動物病院043-483-1212 受付時間 9:00~11:30 14:00~17:30

お問い合せフォーム
インターネットでカンタン相談

病院案内アクセス
駐車場有・近隣にコインパーキング有