肺炎は飼育環境をはじめ、ストレスや低体温、紫外線不足やビタミン不足など、多くの因子によって個体が衰弱している際に発生することが多い。
肺炎に対する特異的な治療というよりは、原因となる因子を可能な限り特定し、除去・改善することが治療において重要な点である。しかし、実際に治療を行う前から原因が特定できることはまれで、少しずつ環境や代謝を改善させていき、その中で経過を見ながらの診断となることや、最終的に原因が不明で特発性となるケースも少なくない。
実績詳細
肺炎を疑うミシシッピアカミミガメ
種類 | ミシシッピアカミミガメ |
---|---|
年齢 | 約5才 |
診療科目 | エキゾチック診療科 |
症状 | 1週間前から食欲廃絶 口・鼻から出血 鼻水が出る 尿の色が濁っている 元気がない |
症状の概要
検査結果
診察室内で努力呼吸を認めた。
口腔内からの出血が多く認められた。
検査のために血液検査とレントゲン検査を実施した・
・レントゲン検査
Ltにて肺野や白→APにて右肺領域やや白
正常に比べ腹腔領域狭い
レントゲンでわかる異物などなし
・血液検査
貧血や白血球増多は認められないものの、慢性炎症を示唆するグロブリンの上昇が認められた。尿酸値に異常は認められなかった。
この段階で上部気道炎を疑い皮下補液及び内科療法を実施した。
治療方法
第5病日
元気が出て食欲が上がってきた。
出血量もかなり軽減した。内服薬によって改善が認められたため、肺炎だった可能性も考えられた。
内服薬により改善が認められていたため、同様の内服を継続していくこととした。
現在経過観察中
担当医:清水
治療・術後経過
現在経過観察中
担当医:清水
お気軽に
ご相談ください
志津しらい動物病院043-462-1122 受付時間 9:00~11:30 15:00〜18:30
佐倉しらい動物病院043-483-1212 受付時間 9:00~11:30 14:00~17:30