ヘルペスウイルス性の角結膜炎は猫において比較的よく認められる感染性疾患である。時にウイルス疾患と関連して好酸球性角膜炎が発症することがある。そうなった場合には、適切な免疫抑制療法が重要となるが、免疫抑制のみに偏った治療を行うと、ヘルペスウイルス感染症が悪化するため、注意して治療を進めていく必要がある。
実績詳細
雑種猫のヘルペスウイルス性角結膜炎と好酸球性角膜炎の合併
検査結果
症例は2年前に保護したときから、目が白かった。
治療方法
初診時の左右の眼
検査結果より、ヘルペスウイルス性角結膜炎と好酸球性角結膜炎の合併症であることが疑われた。
治療・術後経過
ヘルペスウイルスの感染を制御したのちに、っステロイド剤を使用することによって好酸球性角膜炎の安定化をすることとした。
治療開始1カ月後
角膜への血管新生は残存しているものの、角膜の透明性が改善し、症例の感じている不快感も軽減されている。
今後は経過観察を行いつつステロイド剤及びこうヘルペス薬の治療の内容を調整していくこととした。
担当医:白井 顕治
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