実績詳細

鼻腔内リンパ腫疑いのネコ

種類 雑種猫
年齢 17
診療科目 腫瘍科 
症状 眼が腫れている

症状の概要

猫の顔面が膨隆した際には歯牙疾患による炎症の場合や、鼻腔内・眼窩の腫瘍の可能性等が考えられる。その際に、両目を見て、眼の軸に変異がある場合には特に強く腫瘍が疑われるため、ネコちゃんの顔面や眼の腫脹が認められた場合には早期に動物病院を受診しましょう。

検査結果

症例は顔面の右側が隆起しており、眼の軸が左右で異なっていた。

 

また、頭部レントゲン写真では鼻腔内及び眼窩に骨融解像が認められた。

 

試験的にステロイド剤を使用したところ、症状が劇的に改善され、また、腫れも目立たなくなったが、休薬して2週間ほどで再び症状が現れたため、鼻腔内リンパ腫を疑った。

治療方法

鼻腔内リンパ腫を確定するためには麻酔下でのCT撮影や組織採材が必要となるが、ご家族と相談した結果、ステロイド剤およびクロラムブシルを用いた内科療法で経過を観察していくこととした。

 

また、全身状態の悪化がみられた際に血液検査などのスクリーニング検査を行う予定とした。

治療・術後経過

現在内科治療中

 

鼻腔内リンパ腫が推定されていることから、予後不良と予想される

 

担当医:白井 顕治

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