実績詳細

フレンチブルドッグの皮膚組織球腫

種類 フレンチブルドッグ
診療科目 腫瘍科 
症状 顎の下にできものがある

症状の概要

通常、良性腫瘍でも悪性腫瘍でも形成された場合には治療方法は外科的な摘出となることがほとんどですが、皮膚組織球腫は無治療で退縮・消失することのある珍しい腫瘍です。典型的な外貌として、脱毛して、半円形のドーム型のような形で、表面は赤くイチゴのように見えることが特徴的です。しかし、退縮期にあったり、出来初めには違う外見を呈していたり、そのほかの腫瘍も似たような様相の腫瘤を形成する可能性はありますので、見た目だけでの診断を行うことはありません。細胞診もしくは組織診断を行い経過を観察していきましょう。

検査結果

症例は元気食欲活発であった。

下顎部腹側先端に直径1.5cmほどの、脱毛した赤い膨隆した腫瘤が認められた。

 

特に気にしている様子はない。

 

周囲に炎症はなく、感染も起こしていなかった。

 

外貌上、皮膚組織球種を疑ったため、ご家族と相談した結果、針吸引生検を行って診断を行った。

 

 

 

ーーー以下細胞診所見ーーー

得られている細胞の形態からは、良性の円形細胞腫瘍である皮膚組織球腫が疑われます。皮膚組織球腫は自然退縮することが多く、退縮までの期間は数週間から数ヶ月と様々ですので、今後も縮小せずに増大する場合には、形質細胞腫などとの鑑別のため、組織学的評価もご検討下さい。

ーーー

治療方法

感染も生じていないため、経過観察とした。

 

治療・術後経過

腫瘤は退縮しはじめている。

 

経過良好

 

 

担当医:白井 顕治

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